今月の1シーン
2010年5月1日の写真の説明
2010年05月01日
トップページのフラッシュ動画
お釈迦さま 初転法輪の地 サールナート
ブダガヤで悟りを開かれたお釈迦さまは、人々に法(真理)を説く為に、ベナレス郊外のサールナート(鹿野苑)に向かいました。
そこにはかつて苦行生活をともにしていた五人の修行者が待っていて、お釈迦さまに対して「ゴーマタ」や「きみよ」と言って話かけてきました。
その時、お釈迦さまは五人の修行者に、「修行者らよ。如来に呼びかけるのに「ゴーマタ」や「きみよ」という呼びかけをもって話しかけてはならぬ。如来は尊敬さるべき人、正覚者である。私は如来になったのだ。修行者ども、耳を傾けよ。」と法を説き聞かせました。
この最初の説法のことを「初転法輪(しょてんぼうりん)」といいます。
「転法輪」とは「法の輪を転がす」という意味で、真理の言葉が、車輪のように進むことに譬えたものです。
初転法輪によって、お釈迦さまの悟った法(真理)が、初めて人々に説かれました。
フラッシュ動画について
1枚目
ガンジス河の夜明け
ベナレスにはガンジス河が流れ、夜明け前には沐浴する人がたくさん訪れます。
2枚目
ガンジス河の修行者たち
ガンジス河のガートには、沐浴をした後に瞑想をする修行者たちがいます。
今も昔も変わらないガンジス河の流れと共に、生き続ける人々の姿を見ることができます。
3枚目
サールナートの迎仏塔
ベナレスから北西10キロばかり離れたサールナートに、迎仏塔(げいぶつとう)が建っています。
迎仏塔は、かつてブダガヤの苦行林で行を共にしていた五人の修行者が、お釈迦さまをお迎えした場所です。
640年頃、玄奘が訪れた時には、レンガ造りのストゥーパーが建っていて、お釈迦さまを迎えたという記念碑があったということです。
4枚目
初転法輪像下部(サールナート考古博物館・同出土・5世紀)
サールナートから出土した初転法輪像の一部です。
写真の右側から五人の修行者と、左端に母と子が合掌しています。
中央にある丸いのが法輪を表し、その左右に鹿がいます。
お釈迦さまの説法が動物まで及んだことを示しています。
今月の写真の説明/文責・青森直樹
参考資料/『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行
親鸞聖人御誕生八百年を記念して、昭和48年4月に高倉会館において「道念」の講題で講演されたものを収録。
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