今月の1シーン
2011年5月の写真の説明
2011年05月01日
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法緑浪曲 絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記」
この度、親鸞聖人750回忌を記念して製作したDVD作品、絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記 1生死流転の巻」が完成しました。全五巻のうちの第一巻目になります。
このDVD作品の見どころは、親鸞の生涯を描いた『親鸞伝絵』を拠り所に、すねいるオリジナル絵画と浪花家辰造、春野百合子の浪曲界を代表する二人の掛合いで聖人の生涯を絵ときします。
全五巻のうち、この作品は聖人の誕生から始まり、「御絵伝」第一段第一図の「青蓮門前」から第四段第五図「蓮位夢想」まで絵ときします。また「御絵伝」に描かれていない「磯長の夢告」「六角参籠」などの御伝記を加え、若き親鸞の厳しい求道や苦悩を演出しました。どうぞ、今までになかった浪曲で『親鸞伝絵』をお楽しみください。
フラッシュ動画について
一枚目
『親鸞伝絵』
『親鸞伝絵』は、聖人のご生涯を描いた絵巻物です。本願寺第三代の覚如上人が撰述されました。多くのご門徒がご覧いただけるようにと、詞書(文章)と絵は別々に分けられ、それぞれ詞書の部分を『御伝鈔』、絵を集め掛幅仕立てにしたものを「御絵伝」と呼ばれ、流布するようになりました。
この絵は「御絵伝」第一段 第二図 「得度剃髪」の場面です。親鸞聖人(松若麿)9歳の時。青蓮院仏殿にて、得度受式の様子です。法名は範宴と名付けられました。松若麿のまわりに紙燭をかざす僧侶がいて、儀式は夜であったことがわかります。
絵画・橘 昭信
二枚目
浪花家 辰造(なにわや たつぞう)
「絵ときを浪曲で」と不謹慎だと思われた方もおられたようです。しかし、ここで一言申上げたいことは、世間で言う義理人情の浪曲と異るということであります。即ち、ピリッとした一味の法味があるということで、「教化」のために構成し当社独自の創造による浪曲で、これを「法緑浪曲」と名付けました。
浄土真宗では、節談説教という伝統の語りがありますが、浪曲もそれにもまさる語りになっています。迫力ある音声(おんじょう)にきっと感銘を受けられるでしょう。
●三代目 浪花家 辰造
本名 鈴木一郎
大正七年二月六日生まれ
群馬県新田市出身
浪花家辰円に入門。その後、大阪で修行をしてから名古屋で二代目早川勝之助の弟子になり、三代目早川勝之助を継ぐ。その後、三代目浪花家辰造を襲名。
昭和六十三年五月二十九日没。
三枚目
春野 百合子(はるの ゆりこ)
●二代目 春野 百合子
本名 佐伯 昌
昭和二年三月十八日生まれ
大阪府大阪市北区出身
父が二代目吉田奈良丸。母が初代春野百合子。母が亡くなった後、父の勧めで女流浪曲家の道に入る。昭和三十三年に二代目春野百合子と名付け襲名。
四枚目
若き親鸞聖人の苦悩
厳しい仏道を歩み、悩みに悩まれた若き親鸞。絵とき『親鸞伝絵プラス御伝記』「1生死流転の巻」は、その心情を浪曲によって見事に演出したDVD作品です。
絵画・金谷武勇
今月の写真の説明/文責・青森直樹
DVD 絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記」「1生死流転の巻」は90秒の試写ができますので、ぜひご覧ください。
DVD 絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記」「1生死流転の巻」