法話内容 第九条 「念仏もうしそうらえども、踊躍歓喜のこころおろそかにそうろうこと、またいそぎ浄土へまいりたきこころのそうらわぬは、いかにとそうろうべきことにてそうろうやらんと、もうしいれてそうらいしかば、親鸞もこの不審ありつるに、唯円房おなじこころにてありけり。よくよく案じみれば、天におどり地におどるほどによろこぶべきことを、よろこばぬにて、いよいよ往生は一定とおもいたまうべきなり…」
この回を以て、「師訓編」を終ることになります。お示しをいただけばいただく程に、聞法は初心に帰って素直に聴聞させて頂かなければならないことであります。梯 實圓 大阪府阿倍野区 広台寺