今月の1シーン
2011年11月の写真の説明
2011年11月08日
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河和田の唯円房(ゆいえんぼう)
茨城県水戸市河和田町に唯円房が開基と伝えられている報仏寺というお寺があり、「平次郎女房身代り名号略縁起」という寺宝があります。この寺宝によると唯円房は、親鸞聖人のお弟子になる前、北条平次郎則義(ほうじょうへいじろうのりよし)と名乗っていました。そして、平次郎に妻がいたことや、どういう性格だったのか記されています。
唯円房は親鸞聖人のお弟子で、『歎異抄』の著者としても知られています。
フラッシュ動画について
1枚目
報仏寺(唯円房の開基)
茨城県水戸市河和田町に唯円房が開基とされる真宗大谷派の寺院、報仏寺があります。この報仏寺には唯円房(平次郎)の妻が親鸞聖人からいただいたと伝えられる名号が遺されています。
また報仏寺から700メートルほど離れたところに、唯円房の道場跡である道場池(どうじょういけ)という水戸市指定史跡もあります。
2枚目
親鸞聖人と唯円房
左側で話をされているのが親鸞聖人。右側は親鸞聖人の言葉を真剣に聞いている若き唯円房です。生き生きと描かれています。(絵画・能 英樹 すねいる蔵)
唯円房が聖人の教えを聞き、「耳の底に留まる」言葉を書き記した書物を『歎異抄』といいます。
3枚目
『歎異抄』
「念仏者は、無碍の一道なり。そのいわれいかんとならば、信心の行者には、天神地祇も敬伏し、魔界外道も障碍することなし。罪悪も業報を感ずることあたわず、諸善もおよぶことなきゆえに、無碍の一道なりと云々」
(『歎異抄』第七条)
『歎異抄』の中でも力強い言葉の一節です。「念仏者は、無碍の一道なり。」は、今でも多くの人々に生きる力を与えている言葉です。
4枚目
DVD「無碍の大道」
この度、DVD作品「無碍の大道」が完成しました。このDVDは、報仏寺に伝わる寺伝を元にした「袈裟斬りのお名号」というお説教を、浪曲師の酒井雲(さかいくも)が巡業先のお寺で聞き、感動して書きあげた平次郎(唯円房)の物語です。『歎異抄』第七条の「念仏者は無碍の一道」をテーマにしています。
また、唯円房のゆかりの地、茨城県水戸市河和田の報仏寺も紹介しています。
『歎異抄』の著者 唯円房(平次郎)とはどのような人物だったのか、この物語を見ると『歎異抄』がまた違った視点から味わえるようになるかもしれません。
画・小早川好古
今月の写真の説明/文責・青森直樹
新発売のDVD 「無碍の大道」は90秒の試写ができますので、ぜひご覧ください。
DVD「無碍の大道」
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