今月の1シーン
2011年10月の写真の説明
2011年10月01日
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報恩講(ほうおんこう)
だんだんと涼しくなり親鸞聖人の報恩講の季節が近づいてきました。それぞれの家のお内仏(仏壇)を荘厳します。また、お寺の本堂でも、お仏具をお磨きし、美しく荘厳して報恩講をお勤めします。
報恩講は親鸞聖人の三十三回忌にあたり、本願寺第三代覚如上人はそのご遺徳を讃仰するために『報恩講私記』をつくられ、いとなまれました。以来、聖人のご命日の法要は報恩講としてお勤めしています。
親鸞聖人の恩徳に感謝して年に一度勤修される、浄土真宗で最も大切な行事です。
フラッシュ動画について
1枚目
鏡御影(かがみのごえい)
鏡御影は親鸞聖人70歳頃のお姿です。鎌倉時代の一流の画家として名の高い藤原信実の子の専阿弥陀仏が写生されたもので、鏡に映った如く実写のようであることから「鏡御影」と呼ばれています。1310年(親鸞聖人が亡くなってから49年後)に、本願寺三代覚如上人によって修復されました。現在は西本願寺が所蔵し、国宝に指定されています。
上の鏡御影は小早川好古が謹写したものです。
2枚目
法然上人と親鸞聖人(『御伝鈔』上巻 第五段「選択付属」)
右側で筆をもっているのが法然上人。左側が親鸞聖人です。
親鸞聖人33歳の時。師の法然上人から『選択本願念仏集』の書写を許されました。
法然上人から『選択本願念仏集』の題名と、「南無阿弥陀仏 往生の業は念仏を本と為す」、「釈綽空」の法名を書いてもらわれました。
後に親鸞聖人は『教行信証』(後序)に「これ専念正業の徳なり、これ決定往生の
徴なり。仍って悲喜の涙を抑えて由来の縁を註す。」と感動の出来事として記され
ました。
3枚目
念仏の教えを深くいただかれた親鸞聖人
90年の生涯を閉じる最後まで、「南無阿弥陀仏」のお念仏一筋に生きた姿勢は、
現代の私たちに生きる勇気を与えてくださいます。
4枚目
恩徳讃(おんどくさん)
「如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も ほねをくだきても謝すべし」
これは親鸞聖人が八十五歳の時に作られた和讃(正像末和讃)の一首です。恩徳讃として親しまれています。真宗門徒は報恩講や仏法聴聞の集まりの最後に、恩徳讃を唱和します。
晩年の親鸞聖人の報恩の思いが込められていて、それに感動した多くの先達によって今に受け継がれてきました。
画・小早川好古
今月の写真の説明/文責・青森直樹
新作DVD「絵とき 親鸞伝絵 プラス 御伝記」(全五巻)は、報恩講で親鸞聖人を偲ぶ機会に本堂余間に掛けられる「御絵伝」の一つ一つを浪曲界の大御所、浪花家辰造・春野百合子の語りで見ていきます。
絵は5人の画家によって描かれ内容が充実し、迫力いっぱいの作品です。
真実を求め念仏の道を歩んだ親鸞聖人に、いささかでも直に接することができたらと、製作されたのが本作品です。報恩謝徳の一助となれば幸いです。
「1 生死流転(しょうじるてん)の巻」
「御絵伝」 第一段 第一図「青蓮門前」から 第四段 第五図「蓮位夢想」まで
「2 信心一味(しんじんいちみ)の巻」
「御絵伝」 第五段 第六図「選択付属」から第八段 第九図「定禅夢想」まで
「3 法難遠流(ほんなんおんる)の巻」
「御絵伝」 第一段 第十図「念仏停止」から第一段 第十三図「親鸞配流」まで
「4 立教開宗(りっきょうかいしゅう)の巻」
「御絵伝」 第一段 第十四図「越後巡錫」から 第三段 第十五図「弁円済度」まで
「5 洪恩無辺(こうおんむへん)の巻」
「御絵伝」 第四段 第十六図「箱根示現」から第七段 第二十図「本廟創立」まで
恩徳讃を収録したCDです。
CD 「讃仏歌1集」
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