今月の1シーン
2009年6月1日の写真の説明
2009年06月01日
王舎城(ラジギール)
サルナートで最初の説法が終わり、お弟子をもたれたお釈迦さまは、ブダガヤを経て王舎城(ラジギール)に向かわれたのでした。
長い道中の間にも布教活動を続けられ、王舎城に来られた時には、千二百五十人のお弟子と共に王舎城に入られたのです。お釈迦さま三十七歳の時でした。
以来お釈迦さまは八十歳になられるまで、王舎城を初め、バイシャリ、サヘト・マヘト(祇園精舎)、サンカシャー、コーサンビーを拠点をしてインド各地に布教活動を続けられたのです。
フラッシュ画像について
1枚目
竹林精舎
王舎城のビンバシャラ王がお釈迦さまのために寄進した竹林精舎。多くの竹が植えられています。
中央には日本山妙法寺から寄進されたお釈迦さまの像が安置されています。
2枚目
王舎城南壁
3枚目
酔象調伏
ダイバダッタはアジャセ太子から象を借り、象に酒を飲ませてお釈迦さまを踏み殺そうとしむけました。王舍城の中で托鉢していたお釈迦さまや比丘たち、民衆に向かってその象は放たれ、象は次々に人々に襲いかかり、足で踏み殺し、鼻でくわえ、投げ飛ばし、いよいよお釈迦さまに近づいていきました。お釈迦さまの前に来た像は、今まで暴れ狂っていたのが嘘のように静まり、ひざを折り、お釈迦さまにひざまづいて礼拝しました。
一番右側には托鉢のため王舍城に入ってこられたお釈迦さま
右下にはお釈迦さまに礼拝する象
左下には凶暴ナーラギリ象
上の人々は二階や屋上に出て、お釈迦さまが殺されると言っている。
4枚目
ビンバシャラ王牢獄跡
「如是我聞 一時佛 在王舍城 耆闍崛山中 與大比丘衆 千二百五十人倶……」と始まる『観無量寿経』はここ王舎城が舞台となっています。アジャセ太子は父であるビンバシャラ王を牢獄に閉じ込め、一滴の水も与えずに殺そうとしました。
今月の写真の説明/文責・青森直樹
参考資料『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行
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