今月の1シーン
2010年9月1日の写真の説明
2010年09月01日
トップページのフラッシュ動画
梵天勧請(ぼんてんかんじょう)の地 ブダガヤ
ブダガヤで悟りを開いた後、お釈迦さまはその深い喜びを味わいながら、七週間ほど静かに座っていました。
そしてお釈迦さまはお考えになりました。「私が悟った真理は非常に奥深く極めて難しい。たとえ説き聞かせても理解できる人はほとんどいないだろう。私は法を説かないでおこう。」
その時、神々の代表である梵天(ぼんてん)が、お釈迦さまの前にあらわれて申しました。「真理がいかに難しくとも、それを理解できる者も必ずいるはずです。どうかみ教えをお説きください。」
梵天は、何としてもその法を説いてくれるよう、お釈迦さまに何度も懇願し説法を勧めるのです。
「梵天の勧請」は、お釈迦さまの心を強くゆり動かしました。そしてお釈迦さまはその場所から立ち上がり、多くの人々がいるベナレス(サールナート)へと伝道の旅に向かわれました。
フラッシュ動画について
1枚目
ブダガヤ大塔の夕日(スジャータ村より撮影)
およそ2500年前の十二月八日、お釈迦さまは現在のブダガヤ大塔西側にある菩提樹の辺りに座られ、七日間の瞑想の後、悟りを開かれました。
2枚目
降魔成道(ごうまじょうどう)
お釈迦さまは悪魔との戦いに打ち勝って、ついに悟りを開かれました。
ブダガヤ大塔の内部内陣には、黄金に輝く降魔成道スタイルのお釈迦さまの像が安置されています。
3枚目
梵天の勧請(ナーガルジュナ・コンダ考古博物館、3世紀)
お釈迦さまの優れた教えが、このままでは人々に知れずに埋もれてしまうのを察した梵天は、お釈迦さまを取り囲み説法するように懇願しました。
4枚目
お釈迦さまの足
お釈迦さまは梵天の勧請によって人々に法を説くことを決心され、サールナートへと歩き始めました。
今月の写真の説明/文責・青森直樹
参考資料/『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行
大乗仏教の教えを親しみやすい物語の形式で説いた『維摩経(ゆいまきょう)』を映像化。
維摩居士(ゆいまこじ)と文殊菩薩の対論によって明らかになる、何ごとにも執われない「さとり」の境地をご覧ください。
DVD 「東洋の精神(こころ) 〜維摩のおしえ〜」 好評発売中
ホームへ戻る