今月の1シーン
2011年1月の写真の説明
2011年01月01日
トップページのフラッシュ動画
聖親鸞(せいしんらん)
お数珠つまぐり立ちませる すみ染ごろもの比丘なれど
仏の国より還りたまいて 真実信心すすめしむ
愚禿(ぐとく)を名のる聖親鸞 われらが心のみおやなり
眉毛りりしきおん姿 きよらな眸(ひとみ)あきらかに
うつし世の闇 見とおして 万機普益(ばんきふやく)の法をとく
愚禿(ぐとく)を名のる聖親鸞 われらが永久の寄辺なり
作詞 久保秀導・作曲 平野佳三
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
おかげさまで「すねいる教材研究社」は今年で、57周年を迎えました。そして、親鸞聖人750回忌がいよいよ勤まります。
上の讃歌は「聖親鸞(せいしんらん)」という題名です。この「聖親鸞」は、すねいる教材研究社の久保秀導会長が、「鏡御影」に対峙した時の感動を讃歌にしたものです。
「鏡御影」は親鸞聖人の在世中に描かれ、鏡に写したごとく容姿を伝えていることから、「鏡御影」と呼ばれています。顔をよく見ると、はりのある額、りりしい眉毛、鋭い眼光をしていて、愚禿を名のった親鸞聖人の厳しい求道の姿勢が伝わってきます。
「聖親鸞」は「CD 讃仏歌3集」に収録していますので、法要や仏事などで歌っていただけたれば幸いです。
フラッシュ動画について
一枚目
鏡御影(かがみのごえい)
「お数珠つまぐり立ちませる すみ染ごろもの比丘なれど…」
鏡御影(かがみのごえい)は親鸞聖人70歳頃のお姿です。鎌倉時代の一流の画家として名の高い藤原信実子の専阿弥陀仏が写生されたもので、鏡に映った如く生写しであることから「鏡御影」と呼ばれています。1310年(親鸞聖人が亡くなってから48年後)に、本願寺三代覚如上人によって修復されました。現在は西本願寺が所蔵し、国宝に指定されています。
上の鏡御影の絵は金谷武勇が書写したものです。
[絵 金谷武勇]
二枚目
法然上人と親鸞聖人(『御伝鈔』上巻 第五段「選択付属」)
親鸞聖人33歳の時。師の法然上人から『選択本願念仏集』の書写を許されました。左側で『選択本願念仏集』を手渡しているのが法然上人。右側でそれを受け取ろうしているのが親鸞聖人です。
聖人が写し終わり、法然上人から『選択本願念仏集』の題名と、「南無阿弥陀仏 往生の業は念仏を本と為す」、「釈綽空」の法名を書いてもらわれました。
[絵 小早川好古]
三枚目
正信偈
真宗の門徒が毎日のお勤めに唱和する正信偈。
『教行信証』行巻末尾にある7言120句に、親鸞聖人の思いが込められています。
正信偈を学ぶのに最適な「CD 正信偈講話」がありますので、ぜひお聞きください。
[絵 小早川好古]
四枚目
愚禿(ぐとく)を名のる聖親鸞 われらが心のみおやなり
愚禿を名のった親鸞聖人。90年の生涯を閉じる最後まで、自分の悩み苦しみをごまかさず、仏教を真っ正面に向き合って生きた姿勢は、現代を生きる苦悩する私たちと同じ悩みを共有しています。
[絵 小早川好古]
今月の写真の説明/文責・青森直樹
「聖親鸞」はCD「讃仏歌3集」に収録しています。
CD 「讃仏歌3集」 好評発売中
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