今月の1シーン

画像: 2012年8月の写真の説明

2012年8月の写真の説明

2012年08月01日

トップページのフラッシュ動画
地獄の中の小地獄


今回で最終回。先月から引き続き地獄についての「今月の1シーン」です。

八大地獄には、それぞれ別処と呼ばれる十六の小地獄が付属し、全部で百三十六もの地獄があります。
この小地獄は源信僧都が『正法念処経(しょうぼうねんしょきょう)』などのお経から引用し『往生要集』として編纂したものです。
お経に地獄の様子が記されていることでも驚きますが、その内容は目を覆いたくなるような陰惨な描写で度肝を抜かれます。

お経だから現代の私たちに関係ない、と思うかもしれませんがそうでもありません。

例えば、お金が欲しいために人を殺した者が堕ちる地獄は?。男女関係のもつれで堕ちる地獄は?。幼い少女に乱暴をしたものが堕ちる地獄など、あなたにも、また現代社会が抱える問題として重なる部分があります。


「こんな地獄に堕ちたくない」
すねいるの伝声板(メッセージ)

今回は、『往生要集』の小地獄を紹介していく企画です。




フラッシュ動画について

7月に紹介した地獄の続きです。



1枚目
畏鷲処(いじゅうしょ)
畏鷲処(いじゅうしょ)

強盗殺人や他人を縛って食べ物を奪った者が堕ちる畏鷲処(いじゅうしょ)という小地獄。

ここにはものすごい鬼がいて、昼となく夜となく一瞬の休む間もなく弓を射がけ、また鉄の棒を振りかざして追いかけます。



2枚目
多苦悩処(たくのうしょ)
多苦悩処(たくのうしょ)

この地獄は、かつての愛人を見つけて、恋慕のあまり走り寄って抱きつくと、愛人はパッと燃えあがって焼いてしまう小地獄です。



3枚目
悪見処(あくけんしょ)
悪見処(あくけんしょ)

この小地獄はこの世で幼い少女に乱暴をした者が堕ちる悪見処(あくけんしょ)。
自分の子供が獄卒から呵責されているのを見て精神的苦痛を受ける地獄です。
「親の因果が子に報いる」大人が受ける最大限の苦しみです。



4枚目
「こんな地獄に堕ちたくない」
「こんな地獄に堕ちたくない」

いじめ、悪口、ネグレスト、時には死に追い込む事件が頻発しています。
5月、6月、7月、8月と4回に分け『往生要集』地獄を見てまいりましたが、これからは真に地獄の苦しみを受けない生活態度に見つめ直していきたいものです。


画・小早川好古
今月の写真の説明/文責・青森直樹





この度、DVD作品「往生要集 地獄 ~穢土厭離の世界~」が完成しました。
本編は上巻と下巻に分かれています。

絵画は小早川好古が担当し、一般に流布されている「地獄絵図」ではなく、源信僧都の説く『往生要集』を基に忠実に再現しています。
現実に存在しない地獄の生き物や鬼などの表現に苦労したといいますが、それでも鬼の爪一つにしても丁寧に描かれています。

夏の暑い日が続く中、普段地獄の絵を見る機会のない子供たちと一緒に地獄の凄まじさをご覧になって、地獄の恐ろしさと、何をしたらこの地獄に堕ちるのか話あってもいいでしょうし、大人も十分に楽しめ反省させられます。
ぜひご覧になるのをおすすめします。



新発売DVD
「往生要集 地獄 ~穢土厭離の世界~ 上巻」
「往生要集 地獄 ~穢土厭離の世界~ 上巻」(収録時間 27分)
9,450円(税込)


新発売DVD
「往生要集 地獄 ~穢土厭離の世界~ 下巻」
「往生要集 地獄 ~穢土厭離の世界~ 下巻」(収録時間 22分)
9,450円(税込)



ホームへ戻る



ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | 買い物ガイド
Powered by おちゃのこネット