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今月の1シーン
2011年6月の写真の説明
2011年06月01日

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転法輪(てんぽうりん)


お釈迦さまが教えを説くことを「転法輪(てんぽうりん)」といいます。
「転法輪」とは、「法(ダルマ)の輪(チャクラ)を転がす」という意味で、お釈迦さまの説いた教えが人から人へと弘まることを、車輪のように進むことに譬えたものです。だから、サルナートで、お釈迦さまが初めて法を説いたことを「初転法輪(しょてんぽうりん)」といいます。

インド各地に残る仏教遺跡の彫刻にはこの法輪が描かれています。法輪は仏教を象徴する車輪形の紋章として表現されるようになりました。



フラッシュ動画について


1枚目
アショカピラーの法輪(サルナート考古博物館・前3世紀)
アショカピラーの法輪(サルナート考古博物館・前3世紀)
アショカピラーは、マウリヤ朝代3代のアショーカ王が全インドを統一したあと、仏教の聖地などに仏教の教えでインドを統治することを帰して建てた石柱です。石柱には背中あわせに座る四頭のライオンがあり、その足元に法輪が刻まれています。
インド国旗にはサフラン色・白・緑の上下三色の図柄の中央に、このアショカピラーの法輪が描かれています。



2枚目
アショカピラー頭部(サルナート考古博物館・前3世紀)
アショカピラー頭部(サルナート考古博物館・前3世紀)
アショカピラーの生産地はベナレス西南50kmのミザプールです。材質は砂岩で、それを直径約2m、長さ約14mの円柱にカットして磨き上げ、その円柱の上に乗せたものがこの像です。ライオンが四頭四方に向かって座っています。この彫刻がインド国家の象徴として紙幣などのデザインに使われています。



3枚目
法輪(アマラヴァーティ考古博物館・2世紀)
法輪(アマラヴァーティ考古博物館・2世紀)
「転法輪」はダルマチャクラといいます。法輪を転ずるとはお釈迦さまが自ら悟った真理、「法」を人々に説くことをいいいます。サルナートで最初にその法を説いた所であるから「初転法輪」といわれるようになりました。
お釈迦さまは涅槃までの45年間、各地で法を転じました。初期の彫刻では、そのお釈迦さまの姿を法輪で表しています。



4枚目
転法輪のレリーフ
転法輪のレリーフ(アマラヴァーティ考古博物館・2世紀)
左の彫刻にはお釈迦さまの説いた教えを讃嘆する人々が描かれています。
写真の中央の上にある車輪が「法輪」で、それを取り囲むように人々が法輪(お釈迦さま)に礼拝しています。
すねいるの商標マークは、この転法輪のレリーフから作成したもので、「仏教弘通の縁の下の力持ちになろう」という決意が込められています。


参考資料/『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行
今月の写真の説明/文責・青森直樹




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「いつでも・どこでも・だれにでも・時・場所」を選ばず、思いのままに、何度でも繰り返してお聞きください。

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