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2011年4月
今月の1シーン:1
2011年04月01日

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四門出遊(しもんしゅつゆう)


お釈迦さまは今から約二千五百年前、インドの釈迦族が暮らしていた、カピラ城の王子として生まれました。名前は「ゴータマ・シッダールタ」と名付けられました。宮殿に住み、そして何ひとつ不自由なく暮らしていました。

ある日、シッダールタは宮殿の四つの門から町に出かけます。東門では老人を、南門では病人を、西門では死人を、北門では沙門を見かけました。ここでシッダールタは、「生・老・病・死」という四つの苦しみに出会ったのです。
これらの苦悩を越える道を求め、王子の位を棄て城を出ました。二十九歳の時のことでした。



フラッシュ動画について



一枚目
カピラ城の生活
カピラ城の生活(ニューデリー国立博物館・ナーガルジュナ・コンダ出土・三世紀)
シッダールタがカピラ城の宮殿で優雅な生活を送っているところを描いています。
シッダールタを女性たちが取巻き、音楽を奏でている場面です。



二枚目
「生・老・病・死」
「生・老・病・死」ついて釈尊は後に、
『阿含経』の中で弟子たちに次のように語っています。

「私自身、老いるもの・病むもの・死ぬものであり、老いること・病むこと・死ぬことを避けられぬ身でありながら、他人の老い・病い・死を見て、あざけったり厭ったりすべきであろうか。これは正しいことではない。
私はこのように考えて、青春に対する空しい誇りと健康に対する空しい誇りを生存に対する空しい誇りとをすべて棄てた。」



三枚目
四門出遊 西門の死者
四門出遊 西門の死者(ナーガルジュナ・コンダ考古博物館・同出土・三世紀)
シッダールタがカピラ城から出る、四門出遊(しもんしゅつゆう)を描いています。
画面中央には西の門が、その右にいましもお城を出るシッダールタが馬に乗って描かれ、左に死人が横たわっています。



四枚目
シッダールタの出城
シッダールタの出城
「生・老・病・死」に悩んだシッダールタは、ついに真理を求め、出家を決意して旅に出ました。



画・松浦莫章
参考資料/『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行
今月の写真の説明/文責・青森直樹



「生・老・病・死」をテーマしたCD法話です

法話は試聴ができますので、ぜひお聞きください。

「生」についてのCD法話
近藤辰雄
「生きるということ」近藤辰雄

「老」についてのCD法話
伊奈教雄
「老いの自覚」伊奈教雄

「病」についてのCD法話
鈴木章子
「ガンでも笑っていたお母さん」鈴木章子

「死」についてのCD法話
武内洞達
「死なねばならぬ 生きねばならぬ」武内洞達



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