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2015年09月01日

9月のホームページフラッシュ
お彼岸(ひがん)


9月は秋季彼岸会です。秋分の日(9月23日)を中日として前後3日、計7日(9月20日から26日まで)の間に行われます。

「彼岸」とは季節をあらわす言葉ではなく、元は到彼岸(とうひがん)、インドの言語でパーラミター(波羅蜜多)という言葉に由来し、「さとり」を意味します。

お彼岸の中日には太陽が真東から出て、真西に沈んで阿弥陀如来の浄土の方向を正しく示していることから、沈む夕日を眺めて、浄土に想いを馳せてきました。

また、この期間は仏道修行のために設けられた日本独特の仏教行事でもあります。夏の暑さも落ち着き、疲れが出てくる頃でもありますので、今月は浄土(彼岸)を願う多くの念仏者を励まし、勇気づけてきた「二河白道(にがびゃくどう)の譬(たと)え」見て元気を出していきましょう。



フラッシュ動画について


1枚目

孤独な旅人

一人の旅人がいました。
旅人は、右へふらふら、左へふらふらと、歩きはじめようとしましたが、これから進む道のりが、はてしなく遠く感じました。

それでも勇気を振り絞り、旅人が西に向かって歩みはじめると、突然、行く手に二つの河が現れました。



2枚目

火・水の二つの河と白い道

それは、一つは火の河(怒り・憎しみ)で南に広がっています。二つは水の河(貪り・愛欲)で北に広がっています。二つの河は深くて底がありません。そして、南北に果てしなくどこまでも続いています。

その火と水の河のちょうど中間に、白い道が延びていて、道の幅は、ほんの15センチほどしかありません。

そして、背後からは多くの恐ろしい獣たちが、きそいあって旅人に襲いかかってきます。
その時、旅人は思いました。

「西に向かってこの白い狭い道を行けば、間違いなくこの火と水の二つの河に墜ちて死んでしまう。立ち止まっていても死ぬ。私はもう死から逃がれられないのか。」



3枚目

お釈迦さまと阿弥陀如来の喚びかけ

その時、旅人は決断します。

「いずれにしても、死ぬのであるならば、私は前に向かって進んで行くしかない。
すでにこの白い道がある。
この道を信じて歩めば、必ず「西の岸」にたどり着くことができるにちがいない。」

このように旅人が決心して、一歩踏み出そうとした、その時、東の岸(此岸)からのお釈迦さま(写真右側)の「行きなさい」という励ましと、西の岸(彼岸)からの阿弥陀如来(写真左側)の「こちらに来なさい」と喚ぶ声が聞こえ、旅人は白い道を歩み出しました。



4枚目

誘惑

まだ、安心できません。
一歩、二歩と進む旅人に対して、東の岸の悪党たちが、旅人に向かって喚びかけてきました。

「旅人よ、ひき返して来い。この白い道は、けわしく、とても渡りきることはできない。間違いなく、水と火の河のどちらかに堕ちて、君は死んでしまうぞ。」

「わしらは決して悪意があって、君に言っているのではない。君のことを心配しているのだ。」

しかし、旅人は、悪党の言葉に、心を乱すことはありませんでした。

旅人は、お釈迦さまの「行きなさい」の声を聞き、阿弥陀如来の「こちらに来なさい」と喚ぶ声に導かれて、無事に対岸の西の岸にたどり着きました。



「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、お彼岸の頃は気候もよく、今年は休日が続いているため、お寺やお墓参りにぴったりです。秋の涼しい風を感じながら、静かに手を合わせてはいかがでしょうか。

また、今月の1シーンで紹介したDVD作品「二河白道の譬え」も好評発売中です。


今月の写真説明
絵・能 英樹
文責・青森直樹




DVD作品
「二河白道 〜善導大師 信のめざめ〜」
 (収録時間 23分) 9,720円(税込)
 


約60分の法話の間々に声明や音楽、効果音を挿入し聞きやすく、分かりやすくなりました。
法話と音楽、効果音により仏教の世界へいざないます。お彼岸についての法話が収録されています。


CD ここちよい新法話
 「日本の仏教行事2(四月から九月)」 室生貞信(むろう ていしん)
(収録時間 63分) 2,160円(税込)



ダウンロードでも発売中

ダウンロード新法話
「日本の仏教行事⑫ 彼岸について(秋)」室生貞信
(収録時間 11分) 274円(税込)





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2015年08月01日

8月のホームページフラッシュ
餓鬼(がき)の姿


先月から引き続き、お盆についてです。
お盆の季節には、先月に紹介しました目連尊者と餓鬼道に堕ちた母の物語に由来する「盂蘭盆会」や、「施餓鬼会(せがきえ)」が行われます。「施餓鬼会」とは、餓鬼道に堕ちて苦しむ餓鬼に、食べ物を施して供養する仏事のことです。

これらの「盂蘭盆会」や「施餓鬼会」の両方とも餓鬼をテーマにしていますが、一体この餓鬼とは何者でしょうか。
食べ物を食べようとしたとたん、火に変わってしまう餓鬼が有名ですが、実は餓鬼の姿は多種多様で、小さい者から大きい者、そして名前のある者も存在します。

今月の1シーンは、「物を貪り、他人を嫉妬した者」の変わり果てた餓鬼の姿を見ていきます。



フラッシュ動画について


1枚目

钁身(かくしん)

写真は、钁身(かくしん)と呼ばれる餓鬼で、身体の大きさは人間の二倍もあります。熱い火で身体を焼き続け、苦しみのため四つん這いになっています。手や足はカマキリのように細く、顔はありますが、火を吹く口があるだけで、目も鼻もありません。

どのような原因で、このような餓鬼になるのでしょうか。生前、財物に執着して生き物を殺した者が、このような報いを受けます。



2枚目

食気(じきけ)

食気は、病気になった人を治るように祈る時、その匂いをかいで生きる糧としています。

生前、自分だけ美味しいものを食べて、妻や子に与えなかった者の変わり果てた姿です。



3枚目

食法(じきほう)

食法という餓鬼は、危険な場所で食べ物を探しまわります。色は真黒で、雨のように涙を流します。お寺の近くに行って、法話を聞き、やっと命をたもっているのです。

生前、名誉や利益を貪って、よこしまな気持で教えを説いた者が、このような報いを受けます。



4枚目

食水(じきすい)

食水は、飢えと渇きで苦しみ一生懸命に水を探しますが、どうしても得ることができません。
また、長い髪の毛が顔をおおい、見ることができません。川の近くに走って行って、川を渡る人の足からしたたる水を飲むことによって、どうにか生命をつないでいます。
もしこの餓鬼が、自分で水を取って飲もうとすると、水の守り神たちが、杖で叩くのです。

生前、水を加えた酒を売ったり、みみずや蛾を酒の中に入れた者が、このような報いを受けます。


これらの餓鬼の寿命は、人間の時間に換算すれば15,000年で、常に飢渇状態におかれて苦しまなければなりません。姿は見えないものの、多くの餓鬼が人間世界にまぎれて生息しているともいわれています。


つい餓鬼という言葉を「あいつは餓鬼のようだ」と他人を非難する時に使いますが、そうではなく、常に飢えて、いつまでたっても満たされない自分自身の心が、餓鬼をつくりだしているのではないでしょうか。

今年は、お盆を機縁にお寺やお墓に参って、知らないうちに育てていた餓鬼の心を見つめ直してはどうでしょうか。


今月の写真説明
絵・小早川好古
文責・青森直樹




「お盆」その言葉が『日本書紀』の中に初めて出てきたのは、西暦657年です。
そこには「須弥山石」を造り盂蘭盆会をしたと記されています。
この作品では「須弥山石」を飛鳥路に訪ね、また『仏説盂蘭盆経』の目連尊者と餓鬼道に堕ちた母親の物語を収録しました。

今回紹介しました餓鬼の凄まじさを京都国立博物館や聖衆来迎寺にある絵巻物から見ながら、「お盆」の由来とその意味を詳しく紹介しています。

ブルーレイ
「お盆  ルーツをたずねて」
(収録時間27分) 7,200円(税抜)




目連尊者と母親の物語を中心に、お盆の行事の意味についてのお話です。

CD「お盆 目連さま」
お話 間野大雄 2,000円(税抜)




地獄のDVD作品「往生要集 地獄 〜穢土厭離の世界〜」。二巻一組で詳細に描いています。
地獄の絵画は、源信僧都の説く『往生要集』を基に忠実に再現しています。獄卒たちのユーモアあふれるオリジナルの絵画は、見ていて楽しめます。
絵画を担当した小早川好古画伯は、現実に存在しない地獄の生き物や鬼などの表現に苦労したといいますが、それでも鬼の爪一つにしても丁寧に描かれています。

夏の暑い日が続く中、普段地獄の絵を見る機会のない子供たちと一緒に地獄の凄まじさを味わい、地獄の恐ろしさと、何をしたらこの地獄に堕ちるのか話あってもいいでしょうし、大人も十分考えさせられます。ぜひご覧ください。


DVD「往生要集 地獄 〜穢土厭離の世界〜 上巻」
(収録時間27分) 9,000円(税抜)


DVD「往生要集 地獄 〜穢土厭離の世界〜 下巻」
(収録時間22分) 9,000円(税抜)





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2015年07月01日

7月のホームページフラッシュ
お盆


七月に入りお盆の季節になりました。お盆の行事は、七月十五日に新暦の盆、八月十五日の月遅れの盆が行われます。
このお盆は、盂蘭盆会(うらぼんえ)とも呼ばれ、仏教の教えがもとになっています。

今月の1シーンは、お盆(盂蘭盆会)の由来になっている『仏説盂蘭盆経(ぶっせつうらぼんきょう)』に記された、お釈迦さまの十大弟子の一人、目連尊者(もくれんそんじゃ)と亡き母親の物語を見ていきます。



フラッシュ動画について


1枚目

『仏説盂蘭盆経(ぶっせつうらぼんきょう)』

『仏説盂蘭盆経』は、中国の西晋時代(265〜316年)に活躍した僧、竺法護(じくほうご)が翻訳したといわれています。お盆の「盆」という言葉もこの「盂蘭盆」を簡略にしたものです。

お経は「如是我聞(にょぜがもん)」や「我聞如是(がもんにょぜ)」の言葉からはじまりますが、『盂蘭盆経』も「聞如是(もんにょぜ)」という言葉からはじまっています。これはお経が結集された時に、阿難尊者(あなんそんじゃ)が「私はこのように聞きました」と言って、お釈迦さまの説法の内容を話されたからです。

写真は『盂蘭盆経』が説かれた場所、インドのコーサラ国の首都、シュラヴァスティーの祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)で、お釈迦さまが目連尊者などのお弟子に法を説かれている様子です。
この時に、六神通という能力を得た目連尊者は、亡き母への「乳哺の恩(にゅうほのおん)」、乳をふくませ育ててくださった恩に報いたいと思いました。



2枚目

餓鬼道(がきどう)に堕ちた母

目連尊者は六神通を使って、天上界から地獄まで見渡して母を捜しました。なんとそこには餓鬼道に堕ちて骨と皮になり、お腹だけが突き出た母の姿がありました。目連尊者は、すぐにご飯を鉢に盛って母親のもとに行き、食べさせようとします。しかし、母親が口にご飯を入れようとするとたちまち燃えて、とうとう食べることが出来ず、目連尊者は悲しみました。



3枚目

餓鬼道に堕ちた理由

目連尊者の母は、なぜ餓鬼道に堕ちたのでしょうか。
『盂蘭盆経』には、父親については触れずに、母親だけが餓鬼道に堕ちたと記されています。
そして、「汝(なんじ)の母は罪根深結(ざいこんじんけつ)なり」とだけあり、具体的な餓鬼道に堕ちた理由は記されていません。

写真は、赤ちゃんの時の目連尊者を抱く母の様子です。母は我が子を育てるのに、時には心を鬼にして育てます。目連尊者のためにやむをえず罪を犯して、その報いで餓鬼道に堕ちてしまったのかもしれません。
母が餓鬼道に堕ちてまで自分を守り、育ててくれた気持ちを知った目連尊者は、その感謝の気持ちを1枚目で紹介しました「乳哺の恩(にゅうほのおん)」、乳をふくませ育ててくださった恩に報いたいと思ったのではないでしょうか。



4枚目

救われた母

お釈迦さまは、目連尊者に「安居(あんご)が終わった七月十五日に盂蘭盆会(うらぼんえ)を営みなさい。そして、僧侶だけに対するものと思わず、すべての人々、そして父母、祖父母や先祖に、今の自分があることの感謝を込めて供養しなさい。」と教えられました。
目連尊者はその教えの通りに実践し、母は餓鬼道の苦しみから救われました。

「今月の1シーン」は、目連尊者と母親の物語を見てきましたが、お盆の行事を目連尊者のように、母親に感謝する日として受けとめてはどうでしょうか。今年は5月10日が「母の日」でしたが、お盆の期間は遠くにいる家族も集まりますので、もう一度仏教徒として亡き母を偲び、感謝の気持ちを伝える大切な日にしてはいかがでしょうか。



今月の写真説明
絵・小早川好古
文責・青森直樹




「お盆」その言葉が『日本書紀』の中に初めて出てきたのは、西暦657年です。
そこには「須弥山石」を造り盂蘭盆会をしたと記されています。
この作品では「須弥山石」を飛鳥路に訪ね、また『仏説盂蘭盆経』の目連尊者と餓鬼道に堕ちた母親の物語を収録しました。
餓鬼の凄まじさを京都国立博物館や聖衆来迎寺にある絵巻物から見ながら、「お盆」の由来とその意味を詳しく紹介しています。

ブルーレイ
「お盆  ルーツをたずねて」
(収録時間27分) 7,200円(税抜)




今回紹介しました目連尊者と母親の物語を中心に、お盆の行事の意味についてのお話です。

CD「お盆 目連さま」
お話 間野大雄 2,000円(税抜)





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2015年06月01日

6月のホームページフラッシュ
地獄・極楽 絵解き説教


「人は死ぬと、どこへ行くのか?」
この問題は、古くて常に新しい人間が問い続けた問いです。
仏教では、この問いに対する一つの答えが地獄の思想にあります。

「今月の1シーン」は、人間の死後が描かれた地獄・極楽の絵図を用いた、藤嶽敬道(ふじたけきょうどう)師の絵解き説教を紹介します。



フラッシュ動画について


1枚目

地獄絵図を絵解きする藤嶽敬道師

「絵説き」について『説教の歴史』を著した関山和夫氏は、「絵を見せながら、その絵についての解説を行い、さらにその絵に関わる話をする「絵解き」というものは、わが国では宗教的な行為として古くから行われた。特に中世から近世にかけて全国で盛行したものである。」と説明しています。

今のようにテレビや写真がない時代に日本の仏教界では、仏画や地獄・極楽の絵図を見せて説明する絵解きが盛んで、その目的は仏法を伝えるために行われていました。

その絵解きの世界で有名なものには、地獄絵図の絵解きがあります。
写真は、地獄絵図を絵解きする藤嶽敬道師(1892年1月1日〜1985年8月31日 享年93歳)です。
三重県いなべ市藤原町坂本の敬善寺第十三世の住職で、毎年夏になると自坊で、お経のように節をつけ、面白おかしく地獄・極楽について説いていました。当時は「冥途の旅日記」と呼ばれていました。



2枚目

地獄・極楽絵図(十王経絵図・阿弥陀来迎図)

写真は敬善寺に伝わり、藤嶽敬道師が絵解きに用いていたもので、五幅のうち右の四幅の掛軸が「十王経絵図」。左の一幅は「阿弥陀来迎図」です。

「十王経絵図」は略して「十王図」といい、『十王経』を元に描かれたものです。この四幅の「十王図」には、死後に死者は長く険しい旅路の中、十人の恐ろしい王によって、前世において行った罪業を裁かれていく様子が描かれています。



3枚目

閻魔王

写真は「十王図」の一場面で、中央には杓を執って座り、口を大きく開き、死者を憤怒の表情で睨み付ける、十王の一人である閻魔王です。

死者は亡くなってから三十五日目、鬼に引き立てられ、その人生の全ての記録が提出されて、閻魔王の裁きを受けます。
しかも、閻魔王庁には「浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)」と呼ばれる左下に描かれている大きな鏡も用意され、生前のすべての行いが映し出されます。嘘をつく死者もいますが、すぐに見抜かれてしまいます。

恐ろし顔をした閻魔王ですが、実は地蔵菩薩が姿を変えた仮の姿だといわれています。



4枚目

地獄の絵解きに見いる人々

写真は『アサヒグラフ』1976年9月17日号の記事で、「鈴鹿の山のありがたーいお説教。うっとりとした顔で説教に聞きいるおばあさん。あちらこちらから「ナンマンダブー」と声が聞こえてくる。」と当時の様子が紹介されています。

地獄絵図は、死後の世界について説かれていると紹介してきましたが、実際に聞いているのは生きている人間です。また、科学が進んだ現代では、地獄は古臭く馬鹿げたことで、人間の勝手な描写で根拠がなく、自分には関係ないと思われるかもしれません。
しかし、自分の心を見つめ直すと、嘘や怨み、妬みなどに振り回されて、地獄に堕ちた死者と変わらない愚かな生き方になっているのではないでしょうか。

地獄を通して、自らが地獄をつくっていると気づき、そして人間としての謙虚さを開くことが、仏教で説かれてきた地獄の大きな意義だと思います。



「今月の1シーン」で紹介しました、藤嶽敬道師の絵解き説教です。
「地獄・極楽物語」は昭和四十九年に、藤嶽敬道師が絵解きされた音声に敬善寺に伝わる五幅の絵図を示しながら詳しく見ていきます。(実況録画ではありません。)
今年の夏は、地獄・極楽の旅をしてみてはいかがでしょうか。


ブルーレイ
絵解き説教「地獄・極楽物語」
藤嶽敬道
(収録時間39分) 7,200円(税抜)




臨終・初七日・二七日・三七日・四七日・五七日・六七日・七七日の中陰(七日仏事)を、敬善寺に伝わる地獄・極楽の絵図五幅を示しながら、現代的意義をお話くださいました。


ブルーレイ
法話「地獄・極楽巡り 〜七日仏事 現代的意義〜」
藤嶽 明
(収録時間32分) 7,200円(税抜)




ある富山県のお寺で出会った四人のおばあちゃんの質問を例にあげてお話が始まります。そのおばあちゃんの質問とは、「例えば息がきれて、三途の川にやってきた。すると三途の川に二台のバスが停まっている。一台は極楽行きのバス、もう一台は地獄行きのバス…。」というものです。あなたはどちらのバスに乗りますか。


ブルーレイ
蘇る名法話・名説教 「佐々木伸麿 全二話」
地獄は一定すみかぞかし
7,200円(税抜)




「お盆」その言葉が『日本書紀』の中に初めて出てきたのは、西暦657年です。
そこには「須弥山石」を造り盂蘭盆会をしたと記されています。
この作品では「須弥山石」を訪ね飛鳥路を巡りました。また、『仏説盂蘭盆経』の目連尊者と餓鬼道に堕ちた母親の物語を収録。餓鬼の凄まじさを京都国立博物館や聖衆来迎寺にある絵巻物から見ながら、「お盆」の由来とその意味を詳しく紹介しています。


ブルーレイ
「お盆 -お盆のルーツをたずねて-」
(収録時間27分) 7,200円(税抜)




地獄のDVD作品「往生要集 地獄 〜穢土厭離の世界〜」。二巻一組で詳細に描いています。
地獄の絵画は、源信僧都の説く『往生要集』を基に忠実に再現しています。獄卒たちのユーモアあふれるオリジナルの絵画は、見ていて楽しめます。
絵画を担当した小早川好古画伯は、現実に存在しない地獄の生き物や鬼などの表現に苦労したといいますが、それでも鬼の爪一つにしても丁寧に描かれています。

夏の暑い日が続く中、普段地獄の絵を見る機会のない子供たちと一緒に地獄の凄まじさを味わい、地獄の恐ろしさと、何をしたらこの地獄に堕ちるのか話あってもいいでしょうし、大人も十分考えさせられます。ぜひご覧ください。


DVD「往生要集 地獄 〜穢土厭離の世界〜 上巻」
(収録時間27分) 9,000円(税抜)


DVD「往生要集 地獄 〜穢土厭離の世界〜 下巻」
(収録時間22分) 9,000円(税抜)




「DVD くもの糸」は、芥川龍之介の原作に、宮地廓慧が仏教の立場から続編を書きたしたものです。
カンダタが、地獄に降りたお釈迦さまに導かれ、浄土に救われる様子を描いています。地獄に堕ちたカンダタの苦しみを自分自身に置き換えて見ると、より深く「くもの糸」を味わえます。


DVD 「くもの糸(完結編)」
(収録時間27分) 9,000円(税抜)




地獄はあるのか。誰もがその所在が知りたい問いについて、わかりやすく説明されました。


ダウンロード法話
「地獄はあるのか?」
お話 金治 勇  648円(税抜)




地獄の様子を鮮明に記した『往生要集』。
その『往生要集』をわかりやすく先生自身の例話を交えたお話です。


ダウンロード法話
「往生要集のはなし」
お話 坂東 性純  648円(税抜)



今月の写真の説明
文責・青森直樹

 




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2015年05月01日

5月ホームページフラッシュ
金子みすゞの詩


「今月の1シーン」は、金子みすゞの春らしい仏教的な味わいのある詩を紹介します。



フラッシュ動画について


1枚目
極楽寺
極楽寺

「極楽寺のさくらは八重ざくら、
八重ざくら、
使いにゆくとき見て来たよ。

横町の四つ角まがるとき、
まがる時、
よこ目でちらりと見て来たよ。

極楽寺のさくらは土ざくら、
土ざくら、
土の上ばかりに咲いてたよ。

若布結飯(わかめむすび)のお弁当で、
お弁当で、
さくら見に行って見てきたよ。」



2枚目
鯨法会(くじらほうえ)
鯨法会(くじらほうえ)

「鯨法会は春のくれ、
海に飛魚(とびうお)採れるころ。

浜のお寺で鳴る鐘が、
ゆれて水面をわたるとき、

村の漁夫が羽織着て、
浜のお寺へいそぐとき、

沖で鯨の子がひとり、
その鳴る鐘をききながら、

死んだ父さま、母さまを、
こいし、こいしと泣いてます。

海のおもてを、鐘の音は、
海のどこまで、ひびくやら。」



3枚目
蓮と鶏(にわとり)
蓮と鶏(にわとり)

「泥のなかから
蓮が咲く。

それをするのは
蓮じゃない。

卵のなかから
鶏が出る。

それをするのは
鶏じゃない。

それに私は
気がついた。

それも私の
せいじゃない。」



4枚目
星とたんぽぽ
星とたんぽぽ

「青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。

散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼にみえぬ。
  見えぬけれどもあるんだよ、
  見えぬものでもあるんだよ。」


今月の写真の説明
詩・『金子みすゞ童謡全集』JULA出版局
絵・上原結子(うえはら ゆいこ)
文責・青森直樹




すねいる発売DVD作品「金子みすゞ 慈しみの詩」は、みすゞの生涯を辿りながら仏教的な味わいをもつ16編の詩を抽出し、ファンタスティックな童話を描く上原結子の絵と、仙崎のみすゞ記念館などのロケ地を織り交ぜながら、みすゞの詩を紹介しました。「今月の1シーン」で紹介した詩と絵も収録しています。

DVD作品「金子みすゞ 慈しみの詩」
DVD作品「金子みすゞ  慈しみの詩」
(収録時間46分) 9,000円(税抜)





法話では、みすゞと同じ故郷(長門市)の上山大峻先生(元龍谷大学学長、浄泉寺住職)によって、「みすゞの生涯」や「いのちは平等」であること、また「見えない力で生かされている」ことなど、みすゞが仏教に触れた詩についてお話くださいました。
ダウンロード法話、648円(税抜)で今すぐお聞きになれます。

「金子みすゞ 見えぬけれどもあるんだよ」
法話「金子みすゞ 見えぬけれどもあるんだよ」
お話 上山大峻(収録時間73分)

ダウンロード法話の購入はこちら 648円(税抜)
CD法話の購入はこちら 2,000円(税抜)





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2015年04月01日

4月のホームページフラッシュ
お釈迦さまの誕生


4月8日は、お釈迦さまの誕生日です。
今月の1シーンは、お釈迦さま誕生についての伝説を見ていきます。



フラッシュ動画について


1枚目

お釈迦さまの誕生

お釈迦さまは今からおよそ2500年前、現在のネパールにあるルンビニーで、シャカ族の王子として生まれました。
「目的が成就した」という意味の「ゴータマ・シッダールタ」と名づけられ、待望していた世継ぎ誕生に対する両親の喜びが表れています。

ルンビニーが、お釈迦さま誕生の地として確認されたのは19世紀のことです。1896年に考古学者フューラーが、仏教に帰依したアショーカ王(紀元前270年頃)の石柱をこの地で発掘しました。

また、お釈迦さまが誕生した年は、アショーカ王の記録をもとにした代表的な説として、紀元前565年(南伝)という説と、紀元前463年(北伝)という説が考えられています。



2枚目

托胎霊夢(たくたいれいむ)
(インド博物館 バールフット出土 紀元前2世紀)

コルカタのインド博物館には、最古の仏教遺跡バールフット(インド中部)の大塔が展示されています。
大塔を飾るレリーフには、「象」が天から降りてきて、横になっているマーヤー夫人のお腹に入ろうとする様子が描かれています。この夢の直後にマーヤー夫人は懐妊しました。

写真左下の付き人は水瓶を用意し、右下には両手をあげて驚いている人が、また左上には合掌している人も描かれています。



3枚目

お釈迦さまの誕生
(ナーガルジュナ・コンダ考古博物館・同出土・3世紀頃)

写真は、マーヤー夫人が出産のため故郷へ向かう途中、休息に立ち寄ったルンビニー園で、無憂樹の枝に手をかけた脇からお釈迦さまが生まれた場面です。
中央にマーヤー夫人が、左側に七歩遊行の姿が刻まれています。

本名であるのか分かりませんが「マーヤー」という名は、「幻」という意味です。出産後間もなく亡くなったために、このように呼ばれていたのかもしれません。



4枚目

天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)

ルンビニーのマヤ堂には、ビルマ政府から寄贈されたご本尊が安置されています。
これには、お釈迦さまがマーヤー夫人の右脇から生まれところが刻まれています。

右側で右手を上げて木の枝をつかんでいるのがマーヤー夫人、足元には生まれたばかりのお釈迦さまが七歩歩かれて、天上天下を指されたお釈迦さまの姿が刻まれています。


今月の写真説明
写真・久保尚志
文責・青森直樹



今回紹介しました「お釈迦さまの誕生」は、最新作ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」8枚セット29,000円(税抜)の中の「1仏陀誕生 ルンビニー」に詳しく収録されています。

たんなる聖地紹介だけではなく、インド各地の博物館に展示している仏像や彫刻品を数多く紹介し、ブッダライフを描きました。
過去50年の間にこのような充実した作品があったでしょうか。仏跡巡拝で訪れても行くことが出来ない辺境の聖地をブルーレイディスクでご覧ください。


ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 8枚セット
29,000円(税抜)




ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」は、分売(2枚組)9,000円(税抜)でも発売しています。
「ルンビニー」は、「1仏陀誕生 ルンビニー」・「2仏陀成道 ブダガヤ」に収録されています。


ブルーレイ作品 「1仏陀誕生 ルンビニー」・「2仏陀成道 ブダガヤ」
分売(2枚組) 9,000円(税抜)




ダウンロード(動画)好評発売中

1「仏陀誕生 ルンビニー」
3,000円(税抜)
 



ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 分売(2枚組) 各9,000円(税抜)


1「仏陀誕生 ルンビニー」・2「仏陀成道 ブダガヤ」


3「仏陀初転法輪 サルナート」・4「仏陀説法の地 ラジギール」


5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」・6「仏陀涅槃 クシナガラ」


7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」・8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」

 


仏教は混迷する現代に何を語り、人間の生き方に何を示唆するのか。雲井昭善先生(大谷大学名誉教授)は釈尊の教えや生涯を辿りつつ、現代における仏教の役割についてお話くださいました。


CD「仏教入門」 講師  雲井昭善
10枚セット 定価19,000円(税抜)




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2015年03月02日

3月のホームページフラッシュ
アショーカ王


先月からの続きです。
クシナガラでお釈迦さまが入滅後、遺骨(仏舎利)は八カ国に分配され、それぞれ八基のストゥーパ(仏塔)が築かれました。ストゥーパとは、お釈迦さまの仏舎利を納めた塔のことです。

その130年後に、マウリヤ王朝のアショーカ王が、八基のストゥーパから仏舎利を取り出して細分し、インド各地に八万四千基のストゥーパを造立しました。

「今月の1シーン」は、仏教を深く信仰した「アショーカ王」を紹介します。



フラッシュ動画について


1枚目
ストゥーパから仏舎利を取り出すアショーカ王の軍隊
ストゥーパから仏舎利を取り出すアショーカ王の軍隊
(サンチー第1塔 南門 前50〜前25年頃)

アショーカ王は、お釈迦さま入滅後に建てられた八基のストゥーパのうち、龍王によって護られていたラーマグラーマの塔を除く七基から仏舎利を取り出し、分骨して八万四千基のストゥーパを建てました。

写真は、その龍王によって護られていたラーマグラーマのストゥーパから仏舎利を取り出すアショーカ王の軍隊の彫刻です。中央のお椀を逆さにした形が、ストゥーパです。
このレリーフは、サンチーの塔門のもので、礼拝に訪れた人びとが、視覚的にお釈迦さまの生涯などが理解できるように意図されています。



2枚目
サンチー第1塔
サンチー第1塔

写真はサンチー第1塔で、インド中部、マディヤ・プラデーシュ州南西部のマールワー地域にある仏教遺跡です。ここは、アショーカ王のお妃であるデヴィ夫人の出身地といわれています。

サンチー第1塔の原塔は、前250年頃にアショーカ王が建てたもので、現在までにほぼ完全な形で保存されているストゥーパです。ユネスコの世界文化遺産に登録されています。

二千年以上の年月を経た今日まで残った理由は、この遺跡が小高い山の森の中に埋もれ、一九世紀になってようやく発見されたことにより盗掘や破壊からのがれたからです。



3枚目
アショーカ王柱(前250年頃、サールナート出土、サールナート考古博物館)
アショーカ王柱
(前250年頃、サールナート出土、サールナート考古博物館)


アショーカ王の即位は、紀元前270年頃であったといいます。即位後8年目にインド東南海岸のカリンガ国を攻め滅ぼしましたが、この戦争によって数多くの軍人を失い、さらに多くの罪もない人々が亡くなりました。
アショーカ王は、自らのなした罪を懺悔し、この戦争を契機として仏教に帰依し、武力による征服から、ダルマ(法)による統治へと政策の転換を図りました。


写真は、アショーカ王が建てた石柱の柱頭で、サールナートから出土したものです。背中合わせになったライオンと、その下に法輪があらわされ、インドの国章にもなっていますまさしくアショーカ王の象徴です。



4枚目
十四章磨崖法勅石
十四章磨崖法勅石

この大きな岩は、「十四章磨崖法勅石」と呼ばれるもので、アショーカ王が自らの政治理念を民衆に伝えるために文字が刻まれています。現在はデリー市内のニューデリー国立博物館の正面入り口前に展示されています。インド西部、パキスタンと国境近くの力ーティアワール半島のギルナールから運ばれてきたものです。

この「十四章磨崖法勅石」の内容は、生物の生命を尊重し、人や動物の無用な殺生を禁じること。人と動物のために病院を建設したこと。領土内の宗派の人々が平和に友好的に住むことを望むこと。カリンガの戦いで、多くの犠牲者がでたことなどが刻まれています。

そして、「法」による統治が次の世代に続いて、新たに武力による征服が起こることがないようにと記されています。

2300年たった今日も戦争は続き、命を奪い奪ったりと、悲劇が繰り返されています。戦争の苦しみや痛みを経験したアショーカ王は、同じ過ちを繰り返さないように、何者も殺すなかれと願って仏教を広めていきました。
そして、インドのマガダ地方の一宗教であった仏教を古代インド全域に広げ、さらに民族を越えて世界宗教として拡大していく礎石を築きました。


今月の写真説明
写真・久保尚志
文責・青森直樹




今回紹介しました「アショーカ王」は、最新作ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」8枚セット29,000円(税抜)の中の「7アショカ王 石柱と磨崖法勅石」に詳しく収録されています。

たんなる聖地紹介だけではなく、インド各地の博物館に展示している仏像や彫刻品を数多く紹介し、ブッダライフを描きました。
過去50年の間にこのような充実した作品があったでしょうか。仏跡巡拝で訪れても行くことが出来ない辺境の聖地をブルーレイディスクでご覧ください。


ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 8枚セット
29,000円(税抜)




ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」は、分売(2枚組)9,000円(税抜)でも発売しています。
「アショーカ王」は、「7アショカ王 石柱と磨崖法勅石・8仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」に収録されています。


ブルーレイ作品 7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」・8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」
分売(2枚組) 9,000円(税抜)




ダウンロード(動画)好評発売中

7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」
3,000円(税抜)




ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 分売(2枚組) 各9,000円(税抜)


1「仏陀誕生 ルンビニー」・2「仏陀成道 ブダガヤ」


3「仏陀初転法輪 サルナート」・4「仏陀説法の地 ラジギール」


5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」・6「仏陀涅槃 クシナガラ」


7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」・8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」




ダウンロード(動画) 各1作品 3,000円(税抜)

1「仏陀誕生 ルンビニー」

2「仏陀成道 ブダガヤ」

3「仏陀初転法輪 サルナート」

4「仏陀説法の地 ラジギール」

5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」

6「仏陀涅槃 クシナガラ」

7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」

8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」



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2015年02月01日

2月のホームページフラッシュ
お釈迦さま入滅の地 クシナガラ


2月15日は、お釈迦さまが80年の生涯を終え涅槃に入られた日です。この日に「涅槃会」(ねはんえ)が行われます。

お釈迦さまは35歳でさとりを開かれ、80歳で涅槃に入られるまでの45年間、一カ所にとどまることなく旅をしながら人々に教えを説き続けました。最期となる旅では、お弟子のアーナンダと共に故郷をめざして王舎城を出発し、途中のクシナガラで涅槃に入られました。

「今月の1シーンは」お釈迦さま入滅の地、クシナガラを紹介します。



フラッシュ動画について


1枚目

入滅の地 クシナガラ

お釈迦さま入滅の地クシナガラは、インドのウッタル・プラデーシュ州にあります。写真の白い建物は涅槃堂で、1927年にビルマの仏教徒によって寄進されたものです。

クシナガラで入滅されるお釈迦さまに、アーナンダは次のように言ったといいます。
「尊師よ、こんな辺鄙なクシナガラで入滅するよりは、もっと大都市、有名な場所があるのではないですか。どうしてこんな田舎で入滅なさるのですか」と。
するとお釈迦さまはアーナンダに、「お前はそんな辺鄙なところと言うけれど、ここには昔々大きな都があって、大善見王とう王様が治めておられたところなのだ」と、昔のクシナガラの繁栄ぶりを詳しく語ったといいます。



2枚目

涅槃像(涅槃堂内)

この涅槃像は涅槃堂内に安置され、長さ6.2メートル、5世紀頃のものです。

お釈迦さまの入滅が近づき、仏弟子や在家信者たちが悲しむ中、アーナンダの制止を退けて、異教徒のスバッダがやって来ました。お釈迦さまはスバッダに、「私は29歳でなにかしら善を求めて出家した。私が出家してから50年になった。正理と真理の領域のみを歩んできた。これ以外に宗教者なるものは存在しない。」と、自らの生涯を振り返りその生きざまを語りました。そしてスバッダは、その場で出家し、最期の直弟子になりました。

その後、「さあ比丘たちよ、今こそおまえたちに告げよう。形あるものは滅びゆく。怠ることなく努めよ」と伝えました。これがお釈迦さま最期の言葉をなりました。



3枚目

納棺(インド博物館蔵 ガンダーラ出土 2〜4世紀)

お釈迦さまが入滅してから七日目、クシナガラのマッラ族の人びとは、遺体を火葬するために棺に納めました。写真の彫刻は納棺の場面で、棺には香油が満たされ、遺体は上質の布で幾重にも巻かれたといいます。そして火葬に付され、取り出された遺骨(仏舎利)は、7日間クシナガラの公会堂に安置し供養されました。



4枚目

仏舎利分配による争い(サンチー第一塔 1世紀)

やがて、お釈迦さまの入滅を知ったマガダ国のアジャセ王を始め、ヴァイシャリーのリッチャヴィ族、カピラ城の釈迦族など七国の国王が、仏舎利の分配を求めてクシナガラに使者を送りました。しかしクシナガラのマッラ族は、「尊師は我々の村の土地で亡くなられたのである。我々は、尊師の遺骨の一部分も与えないであろう」と、かたくなに仏舎利の所有を主張して分配を拒否したため、七国の国王たちは軍隊を派遣し、それを奪おうと戦争が起こりました。
このとき、バラモン僧のドローナが、争うことはお釈迦さまの教えに背くことであると仲裁に入り、仏舎利は八国に分配されました。
この彫刻は、仏舎利分配による争いの場面です。


今月の写真説明
写真・久保尚志
文責・青森直樹



 
今回紹介しました「クシナガラ」の遺跡は、最新作ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」8枚セット29,000円(税抜)の中の「6仏陀涅槃 クシナガラ」に詳しく収録されています。

たんなる聖地紹介だけではなく、インド各地の博物館に展示している仏像や彫刻品を数多く紹介し、ブッダライフを描きました。
過去50年の間にこのような充実した作品があったでしょうか。仏跡巡拝で訪れても行くことが出来ない辺境の聖地をブルーレイディスクでご覧ください。


ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 8枚セット
29,000円(税抜)




ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」は、分売(2枚組)9,000円(税抜)でも発売しています。
「クシナガラ」の遺跡は、「5仏陀三道宝階 サヘト・マヘト・6仏陀涅槃 クシナガラ」に収録されています。


ブルーレイ作品 5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」・6「仏陀涅槃 クシナガラ」
分売(2枚組) 9,000円(税抜)




ダウンロード(動画)好評発売中

6「仏陀涅槃 クシナガラ」
3,000円(税抜)




ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 分売(2枚組) 各9,000円(税抜)


1「仏陀誕生 ルンビニー」・2「仏陀成道 ブダガヤ」


3「仏陀初転法輪 サルナート」・4「仏陀説法の地 ラジギール」


5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」・6「仏陀涅槃 クシナガラ」


7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」・8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」




ダウンロード(動画) 各1作品 3,000円(税抜)

1「仏陀誕生 ルンビニー」

2「仏陀成道 ブダガヤ」

3「仏陀初転法輪 サルナート」

4「仏陀説法の地 ラジギール」

5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」

6「仏陀涅槃 クシナガラ」

7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」

8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」



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2015年01月01日

1月のホームページフラッシュ
お釈迦さま初転法輪の地 サールナート


明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
今年初めの「今月の1シーン」は、お釈迦さまが初めて法を説かれた地、サールナートを紹介します。



フラッシュ動画について


1枚目
ガンジス河の日の出(ベナレス)
ガンジス河の日の出(ベナレス)

聖なる河ガンジスが流れるベナレスは、何千年の歴史そのままの姿を残し、日の出の祈りで目覚め、沐浴から一日が始まります。

ヒンドゥー教最大の聖地として巡礼者が集まり、お釈迦さまの時代にもガンジス川中流域の宗教・文化の中心地として栄えてきました。



2枚目
サールナート
サールナート

お釈迦さまは成道後、かつて苦行をともにしていた五人の修行者に法を説くため、ベナレスから北西10キロ離れたサールナートに向かいました。そして、この地で初めて法を説かれました。
サールナートは鹿野苑(ろくやおん)とも呼ばれ、多くの鹿が戯れる場所であったといいます。

写真左側の大きな仏塔は、サールナートのシンボルであるダメーク・ストゥーパで、高さ43メートル、周囲36メートルあり、赤褐色の石とレンガで積みあげられた6世紀頃のものです。



3枚目
初転法輪
初転法輪(ナーガールジュナ・コンダ考古博物館・同出土 3世紀)

「初転法輪(しょてんぽうりん)」とは、お釈迦さまが初めて法を説いたことです。「法(ダルマ)の輪(チャクラ)を転がす」という意味で、お釈迦さまの説いた教えが人から人へと弘まることを、車輪のように進むことに譬えたものです。

写真は初転法輪の様子で、中央にお釈迦さま、右側に苦行をともにしていた五人の修行者、下には二匹の鹿が説法を聞き入っています。



4枚目
初転法輪像
初転法輪像(サールナート考古博物館・同出土 5世紀)

この彫刻はインドに残る最高傑作のひとつです。お釈迦さまの手は「説法印」を結んでいます。
彫刻の下には五人の修行者が合掌しています。中央には法輪の左右に鹿が法を聞いていて、お釈迦さまの説法が動物まで及んだことを示しています。

お釈迦さま在世の正統派宗教であるウパニシャッド(近くに座するという意味)は、教えは秘技として限られた弟子のみに伝えられてきました。しかし、お釈迦さまはそのような伝統を勇気と決断で否定し、あまねく人々に教えを説いていきました。


今月の写真説明
写真・久保尚志
文責・青森直樹




今回紹介しました「サルナート」の遺跡は、最新作ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」8枚セット29,000円(税抜)の中の「3仏陀初転法輪 サルナート」に詳しく収録されています。

たんなる聖地紹介だけではなく、インド各地の博物館に展示している仏像や彫刻品を数多く紹介し、ブッダライフを描きました。
過去50年の間にこのような充実した作品があったでしょうか。仏跡巡拝で訪れても行くことが出来ない辺境の聖地をブルーレイディスクでご覧ください。


ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 8枚セット
29,000円(税抜)




ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」は、分売(2枚組)9,000円(税抜)でも発売しています。
「サルナート」の遺跡は、「3仏陀初転法輪 サルナート・4仏陀説法の地 ラジギール」に収録されています。


ブルーレイ作品 3「仏陀初転法輪 サルナート」・4「仏陀説法の地 ラジギール」
分売(2枚組) 9,000円(税抜)




ダウンロード(動画)好評発売中

3「仏陀初転法輪 サルナート」
3,000円(税抜)




ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 分売(2枚組) 各9,000円(税抜)


1「仏陀誕生 ルンビニー」・2「仏陀成道 ブダガヤ」


3「仏陀初転法輪 サルナート」・4「仏陀説法の地 ラジギール」


5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」・6「仏陀涅槃 クシナガラ」


7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」・8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」




ダウンロード(動画) 各1作品 3,000円(税抜)

1「仏陀誕生 ルンビニー」

2「仏陀成道 ブダガヤ」

3「仏陀初転法輪 サルナート」

4「仏陀説法の地 ラジギール」

5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」

6「仏陀涅槃 クシナガラ」

7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」

8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」



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2014年12月01日

12月のホームページフラッシュ
お釈迦さま成道の地 ブダガヤ


12月8日は、釈迦族の王子「ゴータマ・シッダールタ」が「さとり」を開いて「ブッダ」になられた日です。この日を「成道会」(じょうどうえ)といいます。

「今月の1シーン」は、お釈迦さま成道の地、ブダガヤを紹介します。



フラッシュ動画について


1枚目
ブダガヤ大塔
ブダガヤ大塔

お釈迦さまが「さとり」を開いた場所はインドのナイランジャーナ河(尼連禅河)のほとりのウルベーラ村。
現在のインド東北部ビハール州にある、ブダガヤの大塔西側、菩提樹の下にある金剛宝座の所といわれています。

このブダガヤ大塔(高さ約53メートル)の原形は2世紀にさかのぼり、13世紀初めのイスラム勢力の北インド侵入以来、仏教徒たちによって保護のため土で覆われ、長年丘のようになっていました。19世紀後半、イギリス人考古学者カニンガムによって発掘されるまで、600年以上にわたって土に埋もれていました。
大塔は2002年に世界遺産に登録されています。



2枚目
菩提樹
菩提樹

ブダガヤの大塔西側には、大きく枝を広げた一本の菩提樹があります。
この菩提樹は、お釈迦さま在世のものではなく、何代にもわたって今に伝えられてきたものです。



3枚目
金剛宝座
金剛宝座

その菩提樹の根元には、金剛宝座(こんごうほうざ)と呼ばれる長方形の石が安置され、ここでお釈迦さまが「さとり」を開いたことを伝えています。金剛宝座は、アショカ王の頃(紀元前3世紀)のものといわれ、独特の紋様が刻まれています。
写真は大塔の上から見たところです。

この場所に座られ7日間の瞑想後、「縁起の法」に目覚めてブッダとなられました。明けの明星が輝く12月8日、シッダールタが35歳の時です。
「ブッダ」とは、さとりを開いた人・目覚めた者という意味です。「さとり」を開いた瞬間、黄金の光が輝き、五色の光明が放たれたといわれます。



4枚目
アショカ王のブダガヤ参拝
アショカ王のブダガヤ参拝

インド中部、マディヤ・プラデーシュ州南西部にある、サンチー第一塔東門(1世紀頃)に、アショカ王がブダガヤで参拝している彫刻があります。中央の菩提樹の下にある建物がブダガヤの大塔です。右側には像から降りるアショカ王が刻まれています。
この時代には、お釈迦さまは人間の姿で刻まれず、菩提樹などで象徴的に表されています。

サンチーのストゥーパの東西南北の門は、彫刻で埋め尽くされ、礼拝に訪れた人々が視覚的にお釈迦さまの生涯を理解できるようになっていました。


今月の写真説明
写真・久保尚志
文責・青森直樹
 



今回紹介しました「ブダガヤ」の遺跡は、最新作ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」8枚セット29,000円(税抜)の中の「2仏陀成道 ブダガヤ」に詳しく収録されています。

たんなる聖地紹介だけではなく、インド各地の博物館に展示している仏像や彫刻品を数多く紹介し、ブッダライフを描きました。
過去50年の間にこのような充実した作品があったでしょうか。仏跡巡拝で訪れても行くことが出来ない辺境の聖地をブルーレイディスクでご覧ください。

ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 8枚セット
ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 8枚セット
29,000円(税抜)




ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」は、分売(2枚組)9,000円(税抜)でも発売しています。
「ブダガヤ」の遺跡は、「1仏陀誕生 ルンビニー・2仏陀成道 ブダガヤ」に収録されています。

ブルーレイ作品 1「仏陀誕生 ルンビニー」・2「仏陀成道 ブダガヤ」
ブルーレイ作品 1「仏陀誕生 ルンビニー」・2「仏陀成道 ブダガヤ」
分売(2枚組) 9,000円(税抜)




ダウンロード(動画)好評発売中


2「仏陀成道 ブダガヤ」




ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 分売(2枚組) 各9,000円(税抜)

1「仏陀誕生 ルンビニー」・2「仏陀成道 ブダガヤ」
1「仏陀誕生 ルンビニー」・2「仏陀成道 ブダガヤ」

3「仏陀初転法輪 サルナート」・4「仏陀説法の地 ラジギール」
3「仏陀初転法輪 サルナート」・4「仏陀説法の地 ラジギール」

5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」・6「仏陀涅槃 クシナガラ」
5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」・6「仏陀涅槃 クシナガラ」

7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」・8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」
7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」・8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」





ダウンロード(動画) 各1作品 3,000円(税抜)

1「仏陀誕生 ルンビニー」

2「仏陀成道 ブダガヤ」

3「仏陀初転法輪 サルナート」

4「仏陀説法の地 ラジギール」

5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」

6「仏陀涅槃 クシナガラ」

7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」

8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」




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2014年11月01日

11月のホームページフラッシュ
ナーガールジュナ・コンダ(龍樹ゆかりの地)


インドの南方にあるアーンドラ・プラデーシュ州の「ナーガールジュナ・コンダ」には、仏教遺跡が数多く残っています。
「ナーガールジュナ」とは「龍樹」、「コンダ」とは「丘」という意味です。

「今月の1シーン」は、大乗仏教を思想的に完成させた龍樹(150から250年頃)のゆかりの地、「ナーガールジュナ・コンダ」を紹介します。



フラッシュ動画について


1枚目
ナーガールジュナ(龍樹)
ナーガールジュナ(龍樹)

ナーガールジュナとは漢訳で「龍樹(りゅうじゅ)」と書きます。「ナーガ」とは龍という意味で、アルジュナは昔の英雄の名で、音写して「樹」としるしました。

伝記では南インドで生まれ、西暦150から250年ごろの人物で、大乗仏教の基礎である「縁起・空」の思想を確立しました。
大乗仏教と呼ばれるものは、龍樹から出発したため、日本では「八宗の祖師(南都六宗・天台・真言)」と仰がれています。



2枚目
ナーガールジュナ・コンダ
ナーガールジュナ・コンダ

ナーガールジュナ・コンダは、アーンドラ・プラデーシュ州にあり、南インドを代表する仏教遺跡です。
1965年、クリシュナ河をせき止めて作ったナーガールジュナ・サガルダムが完成し、ナーガールジュナ・コンダは水中深くに沈んでしまいました。

上の写真は、かろうじて水没から免れたナーガールジュナ・コンダです。「コンダ」とは「丘」のことですが、現在は島になっています。
この島に、ストゥーパーなどの遺跡の一部と発掘品が移されました。






3枚目
仏立像(シンハラビハラ)
仏立像(シンハラビハラ)

ナーガールジュナ・コンダには、仏立像(シンハラビハラ)が立っています。
この写真の仏像は複製ですが、当時のものは島に建設されたナーガールジュナ・コンダ考古博物館に展示されています。

古くはバールフットの大塔(前二世紀)、サンチーの初期の大塔(前一世紀)、アマラヴァーティの初期の大塔(一世紀頃)の欄楯や塔門に施されている彫刻には、お釈迦さまの姿を菩提樹や仏足、仏塔、傘などで表していました。

しかし、二世記頃から直接人間の姿で表すようになります。
そして、礼拝の対象が今まで塔や菩提樹であったものが、仏像への礼拝に変化していきました。



4枚目
龍王の護仏
龍王の護仏

龍樹の名前の「龍」にまつわる彫刻が、ナーガールジュナコンダ考古博物館(同出土)に展示されています。

釈尊は成道後、ムチリンダ樹のもとで、さとった法の内容をひとり味わい続けていました。すると雨が降り、寒風が吹いたといいます。その時ムチリンダ龍王は、お釈迦さまを雨風から守るため龍宮から出てきて、お釈迦さまの頭上に七つの頭で覆いをつくって雨を防ぎ、体を七重にとぐろ巻きにして暖めました。

写真の左側にムチリンダ樹と、そこに座ろうとするお釈迦さま。右側にムチリンダ龍王が、お釈迦さまを七重に巻き激しい風雨や寒さから身を守っている様子です。お釈迦さま頭上に龍の頭が、そして足元に龍の胴体があります。
彫刻は三世紀頃のもので、当時ナーガ(龍)崇拝が行われていたことが分かります。



今月の写真説明
絵・小早川好古
写真・久保尚志
文責・青森直樹
 


今回紹介しました「ナーガールジュナ・コンダ」の遺跡は、最新作ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」8枚セット29,000円(税抜)の「8仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」に詳しく収録されています。


ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 8枚セット
29,000円(税抜)




ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」は、分売(2枚組)9,000円(税抜)でも発売しています。
「ナーガールジュナ・コンダ」の遺跡は、「アショカ王 石柱と磨崖法勅石・仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」に収録されています。



ブルーレイ作品 7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」・8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」
分売(2枚組) 9,000円(税抜)





ダウンロード(動画)好評発売中

8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」






ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 分売(2枚組) 各9,000円(税抜)


1「仏陀誕生 ルンビニー」・2「仏陀成道 ブダガヤ」


3「仏陀初転法輪 サルナート」・4「仏陀説法の地 ラジギール」


5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」・6「仏陀涅槃 クシナガラ」


7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」・8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」




ダウンロード(動画) 各1作品 3,000円(税抜)

1「仏陀誕生 ルンビニー」

2「仏陀成道 ブダガヤ」

3「仏陀初転法輪 サルナート」

4「仏陀説法の地 ラジギール」

5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」

6「仏陀涅槃 クシナガラ」

7「アショカ王 石柱と磨崖法勅石」

8「仏陀賛嘆 ストゥーパー礼拝」




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2014年10月01日

10月のホームページフラッシュ
仏陀説法の地


お釈迦さまゆかりの地である、誕生の地「ルンビニー」、成道の地「ブダガヤ」、初転法輪の地「サルナート」、涅槃の地「クシナガラ」を四大仏跡といいます。
この四大仏跡にさらに説法の地「ラジギール」、「サヘト・マヘト」、「バイシャリ」、そしてお釈迦さまが亡き母マーヤ夫人に会いに行き、地上に降り立った所と伝説される「サンカシャー」の四地を加えて、八大聖地といいます。

この度、ブルーレイディスク作品(八枚組)「懐かしの仏教遺跡 仏陀」が完成しました。お釈迦さまの足跡を訪ね、八大聖地はもちろん、「コーサンビー」やインド各地に建てられた「アショカ王石柱」、インド南方の「アマラヴァティ」、「ジャガヤペッダ」、「ナーガルジュナ・コンダ」などを訪れ、貴重な仏像やレリーフを見ていきます。

今月の1シーンは、作品の中の「4 仏陀説法の地」ラジギール・バイシャリ・ケッサリアを紹介します。



フラッシュ動画について


1枚目

仏陀

およそ2500年前、北インドに「ゴータマ・シッダールタ」と名づけられた王子が生まれました。王子はなに不自由なく生活していましたが、「苦しみを超える道」を求めて城を出て、ついに菩提樹の下でさとりを開きました。シッダールタは、これ以降、目覚めた者を意味する「仏陀」と呼ばれるようになりました。

そして自らが目覚めた世界を、苦しみ悩む人々に説いていきました。80歳で入滅するまでの45年間、ラージギルを始め、バイシャリなど自らの足で旅をしながら教えを説き続けたのです。



2枚目

ラジギール

ラジギールは、現在のビハール州のほぼ中央に位置し、かつてお釈迦さま在世当時のマダカ国の首都のあった場所で、漢訳名の「王舎城(おうしゃじょう)」という呼称で親しまれています。インド最大の都市として隆盛を極めていましたが、現在その面影はなく廃墟と化しています。

この地で、お釈迦さまは多くの歳月を過ごされたため、仏伝における重要な事跡が数多く残されています。



3枚目

バイシャリ

現在のバイシャリは農村のたたずまいのなかに静まりかえっていますが、お釈迦さまの当時はリッチャビ族の商業都市として栄えていました。

入滅後100年経った頃、第二回目の仏典結集が開かれた町としても知られ、それを記念したアショーカ王の石柱が立っています。
アショーカ王(在位紀元前268年頃から紀元前232年頃)は古代インドを統一した王で、戦争によって多くの犠牲者をだしたことを悔い、仏教に帰依して武力を放棄し、法にもとづく政治を行いました。




4枚目

ケッサリア

インドのバイシャリから約46キロメートル北上した所に「ケッサリヤ」と言う所があります。ここでストゥーパが1999年頃に発掘されました。このストゥーパを建てたのは、お釈迦さまが亡くなりおよそ200年後、インドを統一したアショカ王が建てたといわれています。
紀元200年から700年頃のもので、直径123メートル、高さ31メートル、六層からなる仏教遺跡です。
このケッサリヤでお釈迦さまは80歳の時、バイシャリからクシナガラに行く途中で、村人に鉢を形見として渡し、別れを惜しんだ場所であるといわれています。

ストゥーパの至る所に「龕(がん)」と言うくぼみがあります。
その「龕」の中に成道像、瞑想像、初転法輪像、降魔成道像など、等身大のお釈迦さまの像が安置しています。
 

今月の写真説明
写真・久保尚志
絵・松浦莫章
文責・青森直樹





今月は「懐かしの仏教遺跡 仏陀」の「4 仏陀説法の地」を紹介しました。ブルーレイは「8枚セット」と「分売(2枚組)」で発売します。発売は10月下旬予定です。

またダウンロード(動画)でも発売します。



ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 8枚セット
29,000円(税抜)
 




ブルーレイ作品「懐かしの仏教遺跡 仏陀」 分売(2枚組)
9,000円(税抜)


1「仏陀誕生 ルンビニー」・2「仏陀成道 ブダガヤ」



3「仏陀初転法輪 サルナート」・4「仏陀説法の地 ラジギール」



5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」・6「仏陀涅槃 クシナガラ」



7「アショカ王 石柱と法勅石」・8「龍樹菩薩 大乗仏教」





ダウンロード(動画) 各1作品 3,000円(税抜)

1「仏陀誕生 ルンビニー」 
2「仏陀成道 ブダガヤ」
3「仏陀初転法輪 サルナート」
4「仏陀説法の地 ラジギール」
5「仏陀三道宝階 サヘト・マヘト」
6「仏陀涅槃 クシナガラ」
7「アショカ王 石柱と法勅石」
8「龍樹菩薩 大乗仏教」



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2014年09月01日

9月のホームページフラッシュ
苦行


今月は釈尊が、さとりを開く前の「苦行(くぎょう)」を紹介します。

沙門となって修行の旅に出たゴータマ・シッダールタ王子(釈尊)。仏伝には、二十九歳で出家し、六年間にわたって林にこもって「苦行」を行ったといわれています。

当時、苦しみのもとである欲望は、肉体が活発であるから起こると考えられていました。「苦行」とは、その肉体を極度に苦しめ抑制することで、精神的な自由を得る修行のことです。



フラッシュ動画について


1枚目
苦行林
苦行林

苦行を行った場所は、ブダガヤの近くを流れているネーランジャラー河のほとりにあるウルヴェーラー村のダマラン。木にかこまれた閑静な所で、修行に適していたといいます。



2枚目
苦行の内容
苦行の内容

ここでシッダールタは、五人の修行者たちと共に苦行を始めました。髪の毛やヒゲを抜き取る行、常に直立している行、常にうずくまっている行、トゲの上に横になる行、呼吸を止める行などで肉体を苦しめました。

最も厳しいのは断食で、日に日に食事の量を少しずつ減らし、二日にわずか一粒の胡麻と一粒の米だけ、果てには一週間に一粒だけという死と背中あわせの行でした。「シッダールタは死んだ」と噂されるほどだったといいます。



3枚目
苦行像
苦行像

苦行の姿の像が、タイのベンチャマボビット寺院(バンコク)にあります。骨と皮だけになり、目は深くくぼみ、血管がくっきりと浮かびあがっている姿に苦行の激しさが見てとれます。

釈尊は苦行について、「過去にも未来にも現在にも修行者は多くいるけれども、私ほど激しい修行をした者はいない。」と述べています。



4枚目
苦行をやめる
苦行をやめる

このような苦行を六年間続けても「さとり」を開くことができなかったシッダールタは、「苦行は真実の道ではない」ことを知り、苦行を放棄しました。苦行は身体を疲労させるだけで、かえって精神の働きをもうろうとさせるだけでした。そして、「健全な心は健全な肉体に宿る」という言葉を残されました。

その後、ネーランジャラー河で体を洗い、近くの村の少女スジャータが捧げた乳粥を飲みほし、体力を回復され、現在のブダガヤ大塔の菩提樹の下に座り「さとり」を開かれました。

ともすると、釈尊の「さとり」は六年間の苦行の功徳によって得たと思われるかもしれませんが、伝記には苦行は無益であったとはっきり説かれています。苦行の放棄の結果として、「さとり」を開かれたのでした。


今月の写真の説明
写真・久保尚志
絵・松浦莫章
文責・青森直樹





弊社の作品四点が、Blu-ray(ブルーレイ)で蘇りました。一分間の視聴ができますので、ぜひご覧ください。
ダウンロード(動画)でも発売しています。


また、ユーチューブでも、すねいる作品の試写版がご覧頂けます。



「浄土 〜『往生要集』欣求浄土の大道〜」
Blu-ray 7,200円(税抜)

ダウンロード(動画) 3,600円(税抜)




「榎本栄一 〜みつめた煩悩が やさしい詩になって〜」
Blu-ray 7,200円(税抜)

ダウンロード(動画) 3,600円(税抜)




「石山本願寺 〜合戦に殉じた人々〜」
Blu-ray 7,200円(税抜)

ダウンロード(動画) 3,600円(税抜)




「愛知三河 大浜騒動 〜殉教者 石川台嶺〜」
Blu-ray 7,200円(税抜)

ダウンロード(動画) 3,600円(税抜)




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2014年08月01日

8月のホームページフラッシュ
琵琶法師 芳一


8月に入り、夏の暑さが本格的になってきました。
今月の1シーンは、夏の風物詩である「怪談(かいだん)」、「耳なし芳一(原作 小泉八雲)」をもとに秩父重剛(ちちぶ じゅうごう)が脚色したDVD作品、「琵琶法師 芳一」を紹介します。
「怪談」とは、怖さや恐ろしさを感じる物語のことです。


フラッシュ動画について


1枚目
琵琶法師 芳一
琵琶法師 芳一(ほういち)

長門の赤間ヶ関の阿弥陀寺は、人に仇する平家の怨霊を供養するために建立された寺。目の見えない芳一は縁あってこの寺に身を寄せていました。芳一は琵琶の名手で、平家物語を得意としていました。

絵は、平家の怨霊にとりつかれて、墓の真ん中で声高々と壇ノ浦合戦の模様を弾き語る芳一です。



2枚目
芳一の木像
芳一の木像

山口県下関市と福岡県北九州市門司区の間にある関門海峡は、壇ノ浦合戦の舞台です。1185年(文治元年)三月、敗色濃厚となった平家の一族が次々と船より海に身を投じていきました。

山口県下関市側の関門橋の橋脚にある「壇ノ浦古戦場址」から南西に400メートルほど離れた所にある赤間神宮には、芳一の木像が安置されています。赤間神宮は明治維新までは阿弥陀寺と称し、芳一は「阿弥陀寺」の僧侶であったと伝えられています。そして、芳一の『平家物語』の弾き語りは見事で、幼い頃から師匠をしのぐ腕前であったといいます。



3枚目
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)

DVD「琵琶法師 芳一」の原作「耳なし芳一」の物語は、小泉八雲(こいずみ やくも)の『怪談(kwaidan)』の中にあります。『怪談』とは古くから伝わる日本各地の怪談や奇談を集めて物語にしたもので、1904年に英訳『怪談』の刊行をきっかけに、各国語に翻訳されました。

小泉八雲は1850年にギリシャで生まれ、1890年(明治23年)4月、40歳の時、日本にやってきました。
DVD本編では、小泉八雲のゆかりの地である島根県松江の小泉八雲記念館や旧居を紹介しています。



4枚目

浪曲師 浪花家辰造(なにわや たつぞう)

DVD「琵琶法師 芳一」の物語の口演は、浪花家辰造です。本名は鈴木一郎。1918年(大正七年)2月6日に群馬県新田で生まれました。
浪花家辰円に入門。その後、大阪で修行をしてから名古屋で二代目早川勝之助の弟子になり、三代目早川勝之助を継ぎました。その後、三代目浪花家辰造を襲名しました。

特に、曲師浪花家りつ子と桃山てつ江の二丁三味線の荘麓な響きは浪曲界随一。この「琵琶法師 芳一」は氏の最好調の作品です。


DVD作品「琵琶法師 芳一」
DVD作品「琵琶法師 芳一」
9,000円(税抜)




仏教行事「お盆 ~お盆のルーツをたずねて~


Blu-ray 7,200円(税抜)
 
ダウンロード(動画) 3,600円(税抜)





DVD作品「往生要集 地獄 ~穢土厭離の世界~ 上巻」
9,000円(税抜)


DVD作品「往生要集 地獄 ~穢土厭離の世界~ 下巻」
9,000円(税抜)



昭和の名法話・名説教がBlu-ray(ブルーレイ)で蘇りました。一分間の視聴ができますので、ぜひご覧ください。
ダウンロード(動画)でも発売しています。


また、ユーチューブでも、すねいる作品の試写版がご覧頂けます。




Blu-ray 中西智海 全六話(Blu-ray6枚入)
 18,360円 (税抜)



Blu-ray 中西智海 師 分売


一話「仏の呼び声」・二話「人になる教え」
2枚1組 7,200円(税抜)



三話「念仏に生きる」・四話「浄土真宗の救い」
2枚1組 7,200円(税抜)



五話「人生に方向を」・六話「本当の目覚め」
2枚1組 7,200円(税抜)


ダウンロード(動画)はこちら





Blu-ray 藤田徹文(I)全六話(Blu-ray6枚入)
 18,360円 (税抜)



Blu-ray 藤田徹文 師(I)分売


一話「仏教とは?」・二話「大切に生きる」
2枚1組 7,200円(税抜)



三話「念仏の教え」・四話「比べない人生」
2枚1組 7,200円(税抜)



五話「我を越える道」・六話「南無の心」
2枚1組 7,200円(税抜)


ダウンロード(動画)はこちら





Blu-ray 那須行英 全六話(Blu-ray6枚入)
 18,360円 (税抜)



Blu-ray 那須行英 師 分売


一話「真実の親」・二話「親と二人づれ」
2枚1組 7,200円(税抜)



三話「平和な家庭」・四話「お仏壇のある生活」
2枚1組 7,200円(税抜)



五話「念仏の救い」・六話「あぁ もったいない」
2枚1組 7,200円(税抜)


ダウンロード(動画)はこちら



今月の写真の説明
絵・山岸 玲華
文責・青森 直樹




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2014年07月01日

7月のホームページフラッシュ
お盆


七月に入りお盆の季節になりました。お盆の行事は、東日本では七月に行われるところが多く、西日本では八月に行われます。このお盆は、盂蘭盆会(うらぼんえ)とも呼ばれ、仏教の教えがもとになっています。

今月の1シーンは、お盆(盂蘭盆会)の由来になっている『仏説盂蘭盆経(ぶっせつうらぼんきょう)』というお経に記された、目連尊者(もくれんそんじゃ)と亡き母親の物語を見ていきます。



フラッシュ動画について


1枚目

目連尊者の神通力

今から2500年前、お釈迦さまが祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)におられた頃。目連尊者は亡き母への「乳哺の恩(にゅうほのおん)」に報いるため、いいかえますと乳を飲ませ育ててくれた恩に感謝したいと、初めて神通力をつかって母を探しました。



2枚目

餓鬼道(がきどう)に堕ちた母

そして、餓鬼道に堕ちて骨と皮になってやせ衰えた母を見つけました。餓鬼道という所は、どれだけ食べてもきりがなく、食べたいの念がやまない「貪り」の世界です。
目連尊者は、すぐにご飯を鉢に盛って母親のもとに行き、食べさせようとします。しかし、母親が口にご飯を入れようとするとたちまち燃えて、とうとう食べることができませんでした。



3枚目

お釈迦さまに教えを請う

お釈迦さまは、「目連よ、汝の母の犯した罪はあまりにも深い。七月十五日、たくさんの僧が一堂に集まる僧自恣(そうじし)」の日に、盂蘭盆会を営みなさい。」とお釈迦さまは目連尊者に教えを説きました。



4枚目

盂蘭盆会を営む

目連尊者は七月十五日に盂蘭盆会を営み、たくさんの僧にさまざまな食べ物を用意し、心を込めて供養しました。
孟蘭盆会に集まった僧たちは大いに歓喜しました。目連尊者は悲しみ涙を流していましたが、憂いが除かれました。この時、目連尊者の母は餓鬼の苦しみから救われたのでした。



今回紹介しました目連尊者と母の物語が記された『仏説盂蘭盆経』は、インドの古い言葉であるサンスクリット語やパーリ語で書かれた原典が見つかっていないため、中国で撰述されたお経であり、偽経(ぎきょう)といわれています。
偽経であるから信ずるに足らないと斥けないで、むしろ積極的にお釈迦さまのお説きなった教えとして受け取ってみてはどうでしょうか。

現代はめまぐるしいまでに動き、忙しい時代です。物質的には豊かになった反面、父母のこと、まして他人のことなどにかまう余裕がなくなってきているように思います。しかし人間はひとりで生きていけません。
お盆を機会にして、目連尊者が母に育ててくれたことを感謝したように、私たちも今日ここまで育ててくれた父母を憶い、また自分自身を見つめ直して心にゆとりをもつことこそ、仏教行事としてのお盆といえるのではないでしょうか。


今月の写真の説明
絵・小早川好古
文責・青森 直樹




「お盆」の作品はダウンロード(動画)販売を始めましたので、ネット環境のある方は、インターネットからパソコンにダウンロードして、ご覧ください。
一分間の視聴もできます。また、ブルーレイでも発売しています。


仏教行事
「お盆 ~お盆のルーツをたずねて~」
 
ダウンロード(動画) 3,600円(税抜)


ブルーレイ 7,200円(税抜)




今回紹介しました目連尊者と母親の物語を中心に、お盆の行事の意味についてのお話です。


CD「お盆 ~目連さま~」
お話 間野大雄 2,000円(税抜)


ダウンロード(音声)の購入はこちら 648円(税抜)




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2014年06月01日

6月のホームページフラッシュ
地獄


6月に入り、少し汗ばむ季節になりました。
今月は「地獄」をテーマに、新しく始まりました「すねいるオリジナル仏教絵集プリントサービス」で作成した地獄の衝立などを紹介します。



フラッシュ動画について


1枚目
地獄
地獄

絵は八大地獄の中の七番目「大焦熱地獄(だいしょうねつじごく)」 です。女性のお坊さんを誘惑した者が堕ちる地獄で、燃えさかる火炎にど肝を抜かれます。なぜなら、この地獄の火の熟さは、その火の色を見ただけでも体が溶けてしまうくらいに凄いからです。



2枚目
『往生要集』
『往生要集』

地獄の様子は、源信僧都の『往生要集』に詳しく記されています。源信僧都は浄土真宗の七高僧の一人です。『往生要集』は平安時代の半ばに完成し、上・中・下の三巻十章からなり、百十二種類もの経論を編纂したものです。

この絵は『往生要集』の八大地獄の二番目「黒縄地獄(こくじょうじごく)」で、背負いきれないほどの鉄の固まりを背負わされて叩き落とされます。その下にはお湯の煮えたぎった大窯がおいてあり、落ちた瞬間に罪人は燃えたぎるのです。



3枚目
蜘蛛の糸(原作・芥川龍之介)
蜘蛛の糸(原作・芥川龍之介)

みなさんもご存知の芥川龍之介原作の「蜘蛛の糸」。「蜘蛛の糸」も地獄を舞台とした物語です。
あらすじは、生前の悪業のために地獄に堕ちたカンダタは、かつて蜘蛛を助ける優しい心があり、お釈迦さまは蜘蛛の糸を垂らして地獄から助けようとしますが、自分一人だけ助かろうとしたために蜘蛛の糸は切れて、また地獄に堕ちるという内容です。



4枚目
くもの糸(原作・宮地廓慧)
くもの糸(原作・宮地廓慧)

芥川龍之介の原作は、カンダタが地獄に堕ちたままで終わりますが、実は宮地廓慧が原作に仏教の立場から続編を書きたして制作した弊社オリジナル「DVD くもの糸(完結編)」があります。
続編には、カンダタが浄土に救われていくという驚くべき内容が描かれています。地獄に堕ちたままでは、浄土真宗は終わらせません。



今月の1シーンで紹介しました地獄の絵画は衝立に仕立てることができます。裏面には浄土が描かれています。

この地獄の衝立は「すねいるオリジナル仏教絵集プリントサービス」で作成したものです。「すねいるオリジナル仏教絵集プリントサービス」とは、「仏教絵集」の中からご希望の「絵」を選んでいただき、お客さまの希望する仕立(額絵、壁掛け、衝立、屏風、襖、壁画)とサイズでプリントするサービスです。
プリントした絵は、本堂や書院、お内仏や居間などの空間に飾っていただくことができます。


詳細はこちらをご覧ください。





今回紹介した地獄のDVD作品「往生要集 地獄 ~穢土厭離の世界~」。上下二巻で詳細に描いています。

DVD作品

DVD「往生要集 地獄 ~穢土厭離の世界~ 上巻」
(収録時間27分) 
9,000円(税抜)


DVD作品

DVD「往生要集 地獄 ~穢土厭離の世界~ 下巻」
(収録時間22分) 
9,000円(税抜)




DVD 「くもの糸(完結編)」には、原作・芥川龍之介と原作・宮地廓慧の二編が収録されています。

DVD作品

DVD 「くもの糸(完結編)」
(収録時間27分) 
9,000円(税抜)




地獄はあるのか。誰もがその所在が知りたい問いについて、わかりやすく説明されました。

ダウンロード法話

「地獄はあるのか?」
お話 金治 勇  
648円(税抜)




地獄の様子を鮮明に記した『往生要集』。
その『往生要集』をわかりやすく先生自身の例話を交えたお話です。

ダウンロード法話

「往生要集のはなし」
お話 坂東 性純  
648円(税抜)




今月の写真の説明
絵・小早川好古
文責・青森 直樹




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2014年05月01日

5月のホームページフラッシュ
『すねいる仏教絵集 Ver.1』


この度、弊社所蔵の仏教絵の中から一人でも多くの方々に見ていただけるように、248点の絵画を選定し『すねいる仏教絵集 Ver.1』を作成しました。
今月の1シーンは、この絵を使用したウォールステッカー、壁掛け(タペストリー)、額絵用仏画を紹介します。




フラッシュ動画について


1枚目
ウォールステッカー
ウォールステッカー

壁や窓に貼れるウォールステッカーを発売しました。部屋のインテリアに、人の集まる場所のアクセントに最適です。サイズは、小(横15.2×縦11cm)を18点と、中(横13.8×縦25.6cm)12点があります。
お扱い、おため、記念品などに「ネーム入れ」ができますので、詳細はお問い合わせください。



2枚目
壁掛け(タペストリー)
壁掛け(タペストリー)

壁掛け(タペストリー)は11点制作しました。サイズは幅61cm、高さ100cmあり、ソフトクロス製で出来ています。ひもが付いていますので、壁に掛けるだけで簡単です。部屋のインテリアや、本堂や書院のお飾りに最適です。



3枚目
額絵用仏画
額絵用仏画

お客様のお持ちの額のサイズに合わせて印刷するサービスです。絵柄は「すねいる仏教絵集」の248点から選んでいただけます。
サービス開始は5月中旬を予定しております。



4枚目
仏教絵プリントサービス
仏教絵プリントサービス

一般に「仏教の絵」は仏像に比べて、理解が難しく親しみにくいといわれていますが、本来仏像に勝るとも劣らぬ価値と魅力をもっています。プリントサービスでは、額、壁掛け(タペストリー)、衝立、屏風、襖、壁画などの仕立で印刷します。
衝立などを見ながら仏教の教えを人に説くことができます。この仏教絵をきっかけに仏さまの心に出遇ってください。


『すねいる仏教絵集 Ver.1』は、248点を選定していますが、弊社には何千という仏教絵がございますので、これから追加していきます。
また、プリントサービスは5月中旬を予定しています。
衝立



仏教絵集プリントサービス
現在、「仏教絵集プリントサービス」準備中のため、絵のみが見ることができますので、ぜひご覧ください。



PDFファイル
仏教絵集をPDFファイルでもご覧いただけます。



ウォールステッカー・タペストリー(壁飾り)
ウォールステッカー・タペストリー(壁飾り)





今月の写真の説明
文責・青森 直樹




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2014年04月01日

4月のホームページフラッシュ
動物村の花まつり



4月8日は、お釈迦さまの誕生をお祝いする「花まつり」です。

ここは、お山のお山のその向こう、ずっと向こうの大きなお山にある動物村。象さんに、熊さん、ライオンさんなど、いろんな動物たちが仲よく暮していました。
4月8日の花まつりの日、色とりどりに咲きみだれた動物村の花の広場にみんなが集まり、楽しそうに歌いながらお釈迦さまの誕生をお祝いしています。

「むかしも むかし 三千年
花咲きにおう 春八日(はるようか)
ひびきわたった ひと声は
天にも地にも 我ひとり」(花まつり行進曲)

今月1シーンは、花まつりDVD作品「動物村の花まつり」を紹介します。




フラッシュ動画について


1枚目
動物村の演芸会
動物村の演芸会

花まつりの1日前の4月7日は、動物村の演芸会の真最中。象さんは長い鼻を、ずーと上へあげてお辞儀をすると、楽しそうな声で歌い始めました。

「お花あげましょう ささげましょう
今日は子供の花まつり
ニコニコ元気なお釈迦さま
みんなでお祝いいたしましょう」(こどもの花まつり)

歌い終わると、ライオンのおじさんが質問します。
「ところで象さん、その歌の中の『花まつり』とは、一体何のことですか?」



2枚目
「花まつり」について
「花まつり」について

象さんは4月8日の「花まつり」とは、お釈迦さまの誕生をお祝いするおまつりのことなんですよと、みんなに説明しました。
そして象さんは次のように言いました。「おや、そうだった。今日は4月7日だから、明日がその日だ。早速、動物村で花まつりをやろうじゃありませんか。」

「さんせい、さんせい」みんなは大喜びです。



3枚目
花御堂と誕生仏を作る
花御堂と誕生仏を作る

しかし、動物村には花御堂も誕生仏もありません。
動物村の初めての花まつりに向けて、みんなが力を合わせて花を集めて花御堂を作り、そして彫刻師のキツツキにお願いして、お釈迦さまの誕生仏まで彫ってしまう感動の場面です。



4枚目
動物村の花まつり
動物村の花まつり

無事、花御堂を誕生仏が完成し、動物村総出の花まつりが始まりました。
象さんが長いお鼻から甘茶をぷぅと吹き出して、お釈迦さまの像へ甘茶をそそいで灌仏を始めました。それにならって今度はみんなが甘茶をかけました。
暖かい春風にのった花びらが、一枚二枚とふりそそいで、動物村は和かな楽しい日となりました。



顔もニコニコと、動物たちは本当に楽しそうですね。
みなさんもお釈迦さまの誕生をお祝いしましょう。
DVD作品「動物村の花まつり」
DVD作品「動物村の花まつり」
(収録時間20分) 9,000円 (税抜)




DVD作品「ケチケチ長者の物語 ~祇園精舎の花まつり~」も花まつりの物語です。
物語の場所は2500年前のインドのコーサラ国の首都、祇園精舎(ぎおんしょじゃ)。季節はアソカの花が咲きそろった春。今日は年に一度の「花まつり」です。街の人々は「花まつり」のうたを歌ってお釈迦さまの誕生を祝っています。この街には大金持ちの長者が住んでいましたが、街の人からは「ケチケチ長者」と呼ばれてからかわれていました…。

作品にはたくさんの歌が多く入っておりミュージカルふうに、またコミカルに仕上げ、子供から大人まで楽しめます。

DVD「ケチケチ長者の物語 ~祇園精舎の花まつり~」
(収録時間38分) 9,000円 (税抜)





新発売のすねいる仏教絵集「タペストリー」(壁掛け・壁飾り)。花まつりの行事に本堂のお飾りにご利用できる、お釈迦さまの誕生仏タイプを二種類ご用意しました。ひもが付いていますので、壁に掛けるだけで簡単です。

タペストリー「花まつり 001」 
タペストリー「花まつり 001」 9,000円 (税抜)


http://snail-web.ocnk.net/product/2046
タペストリー「花まつり 002」 9,000円 (税抜)





今月の1シーンで紹介した仏教讃歌「花まつり行進曲」と「こどものはなまつり」を収録したCDです。
それぞれ伴奏曲と歌唱曲を収録していますので、甘茶をかける時の本堂のBGMとして、また子供たちの合唱練習としても利用できます。
CD「仏教讃歌 讃仏歌2集」 
CD「仏教讃歌 讃仏歌2集」 2,000円(税抜)





花まつりをテーマにしたお話です。わかりやすくお話されていますので、子供向けの法話作りの参考になると思います。
お話 間野大雄 
CD「花まつり ~天上天下唯我独尊~」
お話 間野大雄 2,000円(税抜)

ダウンロード法話の購入はこちら 648円(税抜)





今月の写真の説明
絵・植村 太郎
文責・青森 直樹




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2014年03月01日

3月のホームページフラッシュ
お釈迦さま誕生



四月八日はお釈迦さまの誕生日です。「今月の1シーン」はインド、ニューデリーとコルカタの博物館を訪ね、釈尊誕生の場面を見ていきましょう。



フラッシュ動画について


1枚目
托胎霊夢
托胎霊夢(たくたいれいむ)(インド博物館 バールフット出土 紀元前2世紀)

コルカタのインド博物館には、最古の仏教遺跡バールフット(インド中部)の大塔(ストゥーパー)が展示されています。大塔を飾るレリーフには、「象」が天から降りてきて、横になっているマーヤー夫人のお腹に入ろうとする様子が描かれています。この夢の直後にマーヤー夫人は懐妊しました。

左下の付き人は水瓶を用意し、右下には両手をあげて驚いている人が、また左上には合掌している人も描かれています。



2枚目

お釈迦さまの誕生(インド博物館 ガンダーラ地方出土 2~4世紀)

ガンダーラ地方(パキスタン)で出土されたお釈迦さま誕生の彫刻です。



3枚目

お釈迦さまの誕生 部分(ニューデリー国立博物館 サールナート出土 5世紀)

ニューデリーの国立博物館に展示しているお釈迦さま誕生の彫刻です。
彫刻の右側にはマーヤー夫人が左手をあげて、右脇からお釈迦さまがお生まれになった場面が刻まれています。お釈迦さまを抱きかかえているのは帝釈天(梵天)です。



4枚目

托胎霊夢とお釈迦さまの誕生(ニューデリー国立博物館 サールナート出土 5世紀)

3枚目の彫刻の全体像です。
左側には、白い像の夢を見られたマーヤー夫人の彫刻。右側には3枚目で紹介したお釈迦さまの誕生の場面。
中央には七歩歩かれて、天上天下を指されたお釈迦さまの姿が刻まれています。


生まれたばかりのお釈迦さまは、七歩あるいて右手をあげ「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と、言われたといいます。この時のシーンを誕生仏といい、四月八日の花まつりの日には甘茶を注ぎます。
この花まつりは灌仏会ともいい、古くは天平19年(747年)につくられた法隆寺の記録に灌仏像とあり、承和7年(840年)の四月八日に清涼殿で初めて灌仏の行事を行なった記録が『続日本後紀』に残されています。


この度、お釈迦さま誕生のタペストリー(壁飾り・壁掛け)を製作しました。サイズは幅61cm、高さが100cmあり、丈夫なクロスで出来ています。「1」と「2」の二種類あります。
色々な使い方が出来ますので、ニーズに合わせてご利用ください。3月10日発売の季節限定商品です。


「お釈迦さま誕生 タペストリー(壁飾り・壁掛け)
1・2 各 定価9,000円(税込)









参考資料/『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行
今月の写真の説明/文責・青森直樹




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2014年02月01日

トップページのフラッシュ動画
お釈迦さま最期の旅



2月15日は、お釈迦さまが80年の生涯を終え涅槃に入られた日です。この日に「涅槃会」(ねはんえ)が行われます。

お釈迦さまは35歳でさとりを開かれ、80歳で涅槃に入られるまでの45年間、一カ所にとどまることなく旅をしながら人々に教えを説き続けました。『マハーパリニッバーナ経』には、お弟子のアーナンダと共に故郷をめざして王舎城を出発し、途中のクシナガラで涅槃に入られたお釈迦さま最期の旅の様子が詳しく記されています。



フラッシュ動画について


1枚目
ラジギール
ラジギール

ここは、最期の旅の出発地であるマガダ国の首都、ラジギールです。ラジギールは、お釈迦さまが法を説かれた地としても有名です。
写真はお釈迦さま入滅後、マハーカーシャパが500人の比丘を集めて経典の編纂を行った第一結集窟です。



2枚目
ヴァイシャーリー
ヴァイシャーリー

現在のヴァイシャーリーは農村のたたずまいのなかに静まりかえっていますが、お釈迦さまの当時はリッチャビ族の商業都市として栄えていました。入滅後100年経った頃、第二回目の仏典結集が開かれた町としても知られ、それを記念したアショーカ王の石柱が立っています。アショーカ王(在位紀元前268年頃から紀元前232年頃)は古代インドを統一した王で、戦争によって多くの犠牲者をだしたことを悔い、仏教に帰依して武力を放棄し、法にもとづく政治を行いました。

この地でお釈迦さまは、遊女アンバパーリーの家で食事のもてなしを受け、彼女のために教えを説きました。アンバパーリーはのちに出家して比丘尼になったといいます。



3枚目
パーヴァー
パーヴァー

お釈迦さまはパーヴァー村に立寄り村の人々に教えを説きました。その時に鍛冶職人のチュンダの供養した料理がもとで食中毒になり衰弱したといわれています。激しい下痢の苦痛に耐え忍びながらクシナガラへと出発しました。

後にお釈迦さまは、チュンダが非難されることを心配し、「二つの供養の食物に最上の功徳がある。それは、さとりを開く前にスジャータが供養した食物と、チュンダが供養した食物である。」とアーナンダに伝えたといいます。



4枚目
涅槃(サールナート考古博物館 八相図一部)
涅槃(サールナート考古博物館 八相図一部)

クシナガラにたどり着いたお釈迦さまは、「アーナンダよ、わたしは疲れた。横になりたい」といって、二本並んだサーラ樹の間に横になりました。

アーナンダは、お釈迦さまが涅槃に入るという事実に耐えることができず悲しみにくれます。泣くアーナンダを見てお釈迦さまは、これまでの心遣いに感謝を述べた後で、「さあ比丘たちよ、今こそおまえたちに告げよう。形あるものは滅びゆく。怠ることなく努めよ。」(『マハーパリニッバーナ経』)と伝えました。これがお釈迦さま最期の言葉をなりました。

二月十五日のことであったといいます。



参考資料/『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行
今月の写真の説明/文責・青森直樹




お釈迦さまの生涯を知る「仏教入門」。CD全10枚で発売しています。
そのCD6枚目に今月の紹介しました、アーナンダと共に王舎城を出発してクシナガラで入滅するまでの事情を記録した『マハーパリニッバーナ経』についてのお話が収録されています。『マハーパリニッバーナ経』は中村元訳の『ブッダ最後の旅』(岩波文庫)で有名な経典です。


CD「仏教入門」  お話  雲井昭善(大谷大学名誉教授)
10枚セット 定価19,000円(税込)





お釈迦さまの最晩年の言葉で知られている「自灯明 法灯明」をテーマに、先生自身の仏教観や私たちにとって仏教とは一体何であるか、そして仏教が私たちの生き方にどのようにかかわってくるのかについてのお話です。


CD「自灯明 法灯明」
お話 長崎法潤(大谷大学名誉教授) 2,000円(税込)

ダウンロード法話の購入はこちら 680円(税込)




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