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今月の1シーン
今月の1シーン:82
2012年06月01日

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地獄 2


先月から引き続き地獄についての「今月の1シーン」です。

地獄についての特徴は、苦しみを受ける時間が非常に長く、そして獄卒(赤鬼・青鬼)が罪人に自省、反省の機会を与えることです。
地獄には獄卒(ごくそつ)がいて、閻羅人(えんらにん)とも呼ばれ、罪人を苦しめる役をします。しかし、獄卒の役目は罪人を苦しめるだけではなく、罪人にたえず教訓し自省の機会を与えます。その獄卒の言葉はきわめて説得力に富み真理を踏まえています。

「妄語は第一の火なり。なおよく大海を焼く。」
すねいるの伝声板(メッセージ)

今回は、『往生要集』の八大地獄をじっくり映像で見ていく企画です。(7月10日DVD「地獄」発売予定)




フラッシュ動画について

5月に紹介した地獄の続きです。


1枚目
大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)
第五、大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)

「大叫喚地獄」は「叫喚地獄」の下にあって、殺生偸盗邪淫飲酒のうえに妄語、嘘をついて他人を傷つけた者が堕ちます。



2枚目
焦熱地獄(しょうねつじごく)
第六、焦熱地獄(しょうねつじごく)

「焦熱地獄」は「大叫喚地獄」の下にあって、今までの殺生偸盗邪淫飲酒妄語の五戒を破ったうえに、邪見(じゃけん)の者が堕ちます。



3枚目
大焦熱地獄(だいしょうねつじごく)
第七、大焦熱地獄(だいしょうねつじごく)

「大焦熱地獄」は五戒、及び邪見を犯し、更に仏に仕える比丘尼(びくに)を誘惑した者が堕ちる地獄で、「焦熱地獄」の下にあって、そのすごさは今までの地獄の十倍です。



4枚目
阿鼻地獄(あびじごく)
第八、阿鼻地獄(あびじごく)

「阿鼻地獄」は、無間地獄(むけんじごく)とも呼ばれ、はかり知れぬ規模と内容をもった特大級の地獄です。



「妄語は第一の火なり。なおよく大海を焼く。」


これは獄卒が地獄に堕ちた罪人に向かって言った言葉です。
妄語(嘘をつくこと)は火に譬えられ、大海原でさえ焼き尽くしてしまうと説かれています。
嘘ぐらいと思うかもしれませんが、仏教では妄語の罪をとても重くみていることが分かります。

それでは今まで紹介してきた、ユーモラスに描かれた八大地獄の様子を一つ一つ詳しくDVD「地獄」で見ていくことに致しましょう。殺生飲酒などの緑色の文字についても解説しています。
(7月10日 DVD「地獄」発売予定)



画・小早川好古
今月の写真の説明/文責・青森直樹






この度、真宗大谷派のDVD「登高座作法」が完成しました。本編は、三部構成で出来ています。

第一部は教授師の藤原暢信師が「登高座の用意」、「式導師」、「経導師」の登高座作法を一つ一つ丁寧に解説していきます。
第二部は、『報恩講私記』、『嘆徳文』、「伽陀」などの読法を映像と音声で学んでいきます。節譜が赤く点滅し、読んでいるところ一目で確認できるようになっています。
『報恩講私記』の拝読は教授師の長島演周師、『嘆徳文』の拝読は井澤塋寿師、「伽陀」の読誦は東本願寺堂衆で、とても貴重な音源を使用しています。
第三部は雅楽(五常楽)が仏教画とともに繰返し流れ、本堂の雰囲気作りや法要の待ち時間に最適です。

登高座作法についてこれから学ばれる方や、伝授を受けて自坊で練習したい方が繰返し確認できる内容になっています。(6月10日発売)



DVD作品
DVD「登高座作法」
「登高座作法」



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2012年05月01日

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地獄 1


地獄とえいば、「嘘をつくと、地獄に堕ちて閣魔さまに舌を抜かれるぞ」とか、怖い場所だというイメージがあります。
この地獄は『往生要集(おうじょうようしゅう)』に明確に記されています。『往生要集』は平安時代の半ば頃(984)に、比叡山天台宗の学僧であった源信僧都(げんしんそうず)によって著わされました。そして、源信僧都は地獄を八つに分けました。

「火の車 つくる大工はなけれども
おのがつくりて おのがのり行く」

すねいるの伝声板(メッセージ)

今回は、『往生要集』の八大地獄をじっくり映像で見ていく企画です。(7月10日DVD「地獄」発売予定)




フラッシュ動画について


1枚目
第一、等活地獄(とうかつじごく)
第一、等活地獄(とうかつじごく)

「等活地獄」はこの世の地下、1,000由旬(14,400km)という深い所にあって、縦横が10,000平方由旬(144,000㎢)というとてつもなく広い真暗な世界です。
五戒の内の殺生(生き物の命を奪う)を破った者がこの地獄に堕ちます。



2枚目
第二、黒縄地獄(こくじょうじごく)
第二、黒縄地獄(こくじょうじごく)

「黒縄地獄」は前の第一の等活地獄の下にあって、亡者が受ける苦しみは等活地獄の十倍だと説かれています。殺生に加えて、更に偸盗(盗み)を働いた者が堕ちる地獄です。



3枚目
第三、衆合地獄(しゅうごうじごく)
第三、衆合地獄(しゅうごうじごく)

「衆合地獄」は今までの殺生戒偸盗戒を犯したうえに、邪淫戒を犯した者が堕ちる地獄で、第二の黒縄地獄の下にあります。
この絵は、衆合地獄にある「刃葉林(とうようりん)」という地獄です。



4枚目
第四、叫喚地獄(きょうかんじごく)
第四、叫喚地獄(きょうかんじごく)

「叫喚地獄」へ堕ちてくるのは、殺生偸盗邪淫のうえに飲酒戒を破った者が堕ちる地獄で、第三の衆合地獄の下にあります。



火の車
「火の車 つくる大工はなけれども
おのがつくりて おのがのり行く」


この歌は、自分の姿をよく見れば地獄へ堕ちなければならないのは、世の中が悪いのではない、地獄をつくっているのは他ではなく、自分自身であるといいます。この世を生きることは地獄の苦しみを抱えて生きることではないでしょうか。
『往生要集』は地獄にいながら浄土を願う者になって欲しいという願いが込められています。

6月に続く



画・小早川好古
今月の写真の説明/文責・青森直樹






「往生」の大切な経文や論釈を集めた『往生要集』。
その『往生要集』について先生自身の例話を交えたお話です。


ダウンロード法話
坂東 性純
「往生要集のはなし」 お話 坂東 性純




地獄はあるのか。誰でもその所在が知りたい問いについて、分かりやすく説明されたお話です。

ダウンロード法話
金治 勇
「地獄はあるのか?」 お話 金治 勇




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2012年04月01日

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ケチケチ長者の物語 ~祇園精舎の花まつり~


桜が咲き始め、4月8日の「花まつり」が近づいてきました。
DVD作品の「ケチケチ長者の物語 ~祇園精舎の花まつり~」は、お釈迦さまの誕生をお祝いする「花まつり」の物語です。

物語の場所は2500年前のインドのコーサラ国の首都、祇園精舎(ぎおんしょじゃ)。季節はアソカの花が咲きそろった春。今日は年に一度の「花まつり」です。街の人々は「花まつり」のうたを歌ってお釈迦さまの誕生を祝っています。この街には大金持ちの長者が住んでいましたが、街の人からは「ケチケチ長者」と呼ばれてからかわれていました。

DVD「ケチケチ長者の物語 ~祇園精舎の花まつり~」には楽しい歌がたくさん入っておりミュージカル風に、またコミカルに仕上げました。花まつりの季節に子供から大人まで楽しめる作品です。

「明るき光となりて むさぼりの闇を払い 灯をともす」
(お釈迦さまお誕生お祝い音頭2より) すねいるの伝声板(メッセージ)




フラッシュ動画について


1枚目
祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)
祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)

タイムトンネルで2500年前のインドのコーサラ国の首都、祇園精舎にやってきました。季節はアソカの花が綺麗に咲きそろった春です。



2枚目
花まつり
花まつり

今日は年に一度の「花まつり」が行われ、街の中は大変賑わっています。
花まつりは灌仏会(かんぶつえ)や降誕会(ごうたんえ)ともいい、お釈迦さまの
誕生を祝う行事です。



3枚目
ケチケチ長者
ケチケチ長者

ケチケチ長者は祇園精舎第一の長者。
108つの米蔵や酒蔵、衣装蔵などがあります。そして蔵の中に入って一人で歌うのが大好きです。

「おれは長者 ひろい世界で一番 お金は蔵に ウンウンうなってる
だからなんでも欲しいものは思いのまま 手に入る
なんでもかでも 好きなものは思いのままに買えるんだ」
(ケチケチ長者の歌1より)



4枚目
お釈迦さまの教え
お釈迦さまの教え

「明るき光となりて むさぼりの闇を払い 灯をともす」
(お釈迦さまお誕生お祝い音頭2より)

この歌の一節は、お釈迦さまの教えを光に譬えたものです。
お釈迦さまの教えは2500年間、暗い人間の苦しみや悩みを照らし続け、生きる力(智慧)を与えてくださました。


絵画/山口きちお
今月の写真の説明 文責/青森直樹




DVD「ケチケチ長者の物語 ~祇園精舎の花まつり~」には、物語のために作られたオリジナルの歌(作詞・くぼひいず 作曲・梶原ひさお)を9曲収録しています。今月の1シーンの「明るき光となりて むさぼりの闇を払い 灯をともす」(お釈迦さまお誕生お祝い音頭2)もDVD「ケチケチ長者の物語 」の中の一曲です。とても明るく楽しい歌ばかりなので、春の季節に最適です。

DVD作品
「ケチケチ長者の物語 ~祇園精舎の花まつり~」
「ケチケチ長者の物語 ~祇園精舎の花まつり~」



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2012年03月01日

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『出家とその弟子』の倉田百三(くらた ひゃくぞう)


『歎異抄』をもとに親鸞聖人と唯円房を描いた戯曲『出家とその弟子』。
大正6年(1917)に岩波書店が出版し、ベストセラーになりました。

『出家とその弟子』の著者の倉田百三は、明治24年(1891)三上郡庄原村、今の庄原市中本町の呉服商に生まれました。庄原市は広島県の北東部に位置します。姉四人、妹が二人の七人兄弟の長男でした。
『出家とその弟子』は百三が26歳の時の作品で、切実な青年期の悩み、二人の姉の早すぎる死による人生の無常を抱えながら執筆しました。

庄原市の倉田百三文学館には百三の写真、遺品、手紙などおよそ400点が展示されています。特にインクの跡や傷のついた机からは、作品を次々と発表した強い創作欲が伝わってきます。

『出家とその弟子』を書いた背景には、『歎異抄』と『聖書』の影響があるといいます。若き百三は自分の苦悩を通して『歎異抄』を読みました。

「あなたの苦しみはすべての人間の持たねばならぬ苦しみです。」
すねいるの伝声板(メッセージ)


新作DVD作品 「出家とその弟子」 3月中旬発売




フラッシュ動画について


1枚目
出家とその弟子
出家とその弟子

『出家とその弟子』は、倉田百三が26歳の若さで書いた作品です。
百三は庄原市東本町の上野池のほとりにある別荘のはなれで、病気の療養生活をしながら一部を執筆したといいます。

この絵は吹雪のために道に迷った親鸞聖人(左側)が、唯円房の父の日野左衛門(右側)に一夜の宿を請うが、断られて棒で打ちのめされる場面です。




2枚目
倉田百三
倉田百三

この写真は百三25歳頃の写真です。
百三は生涯病気に苦しみました。若き時期に苦悩し、哲学者の西田幾多郎(にしだ きたろう)、一燈園の西田天香(にしだ てんこう)らの教えを受けました。

昭和18年(1943)、52歳の時に東京の大森で亡くなりました。

写真
提供/庄原市田園文化センター 倉田百三文学館



3枚目
倉田百三の机
倉田百三の机

百三が愛用した机です。
この机は、倉田百三文学館に展示されているものです。
パンフレットも用意され、百三を偲びながら庄原の町を歩くことができます。



4枚目
『出家とその弟子』の親鸞像
『出家とその弟子』の親鸞像

倉田百三が書いた『出家とその弟子』の親鸞の言葉には、百三自身の苦悩が表れています。
百三が描いた親鸞像は、浄土真宗を説き弘めて輝くような人生を送った人ではなく、私たちと同じように一人の父親として悩み、生きることに苦しんだ「人間親鸞」でした。

「あなたの苦しみはすべての人間の持たねばならぬ苦しみです。」


新作DVD作品「出家とその弟子」 3月
月中旬発売



撮影協力・資料提供/庄原市田園文化センター 倉田百三文学館
絵画/小早川好古
今月の写真の説明 文責
青森直樹



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2012年02月01日

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涅槃会(ねはんえ)


2月15日には、お釈迦さまの涅槃会(ねはんえ)が行われます。

お釈迦さまが80歳の時、お弟子のアーナンダと共に王舎城を出発して、生まれ故郷に向かう旅に出ました。
お釈迦さまは自分の体力の衰えたことをアーナンダに伝えます。
「アーナンダよ。私はもう老い、齢いかさね、老衰し、人生の旅路を通り過ぎ老齢に達した。」
余命いくばくもないことを感じながらもお釈迦さまは、旅の途中で立寄った村の人々に教え説くことをやめませんでした。

お釈迦さまはクシナガラまで来ると、アーナンダに向かって沙羅の樹のあいだに床を用意させ、頭を北に、顔を西に向けて横たわりました。お釈迦さまは死を予感して悲しみくれるアーナンダを呼びよせて最後の言葉を遺し涅槃に入りました。

「形あるものは滅びゆく。怠ることなく努めよ。」(『マハーパリニッバーナ経』)
(すねいる伝声板)




フラッシュ動画について


1枚目
村の人々に教え説くお釈迦さま
村の人々に教え説くお釈迦さま

お釈迦さまはパーヴァー村に立寄り村の人々に教えを説きました。その時に鍛冶職人のチュンダの供養した料理がもとで食中毒になり衰弱したといわれています。その後、激しい下痢の苦痛に耐え忍びながらクシナガラへと出発しました。

後にお釈迦さまは、チュンダの料理により食中毒になったことで非難されることを心配し、「二つの供養の食物に最上の功徳がある。それは、さとりを開く前にスジャータが供養した食物と、チュンダが供養した食物である。」とアーナンダに伝えたといいます。



二枚目
お釈迦さまの涅槃像
お釈迦さまの涅槃像

クシナガラは八大仏教遺跡の一つです。その中に涅槃堂があります。写真はお釈迦さまの涅槃像です。5世紀頃に一度安置されましたが、イスラム教徒のインド侵略の際、破壊から逃れるため信者が地中深く埋めました。それが1876年に発見、修復され、こうして再び安置されたのです。長さ6メートル18センチもある大きな像です。

写真・久保雅志



三枚目
涅槃(ねはん)
涅槃(ねはん)

お釈迦さまが亡くなることを、「涅槃(ねはん)」といいます。「涅槃」とは、インドの言葉で「ニルバーナ」といい、煩いや悩みが消された悟りの境地をいいます。

アーナンダはお釈迦さまが涅槃に入ることを悲しみました。



四枚目
最後の言葉
最後の言葉

お釈迦さまは悲しみくれるアーナンダに、これまでの心遣いに感謝を述べた後で、
「さあ比丘たちよ、今こそおまえたちに告げよう。形あるものは滅びゆく。怠ることなく努めよ。」(『マハーパリニッバーナ経』)と伝えました。これがお釈迦さまの最後の言葉をなりました。

お釈迦さま自身の身も含め、すべての存在は必ず滅びゆく無常なものであり、だからこそ今生において仏道を努め励む大切さを説かれました。

二月十五日のことであったといいます。



絵・松浦莫章
参考資料/『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行
今月の写真の説明/文責・青森直樹





仏教の年中行事である「涅槃会」を迎えることをテーマにした、室生貞信先生(天台宗布教師 大僧正・群馬県前橋市円明寺元住職)による10分間のお話です。
やさしい口調で丁寧にお話くださいました。

現在「涅槃会を迎えて」の法話は無料でダウンロードできますので、ぜひお聞きください。


初めてのお客様は
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お釈迦さまの最晩年の言葉で知られている「自灯明 法灯明」をテーマに、先生自身の仏教観や私たちにとって仏教とは一体何であるか、そして仏教が私たちの生き方にどのようにかかわってくるのかについてのお話です。

ダウンロード法話
長崎 法潤
「自灯明 法灯明」 お話 長崎 法潤 (大谷大学名誉教授)





お釈迦さまが80歳の時、お弟子のアーナンダと共に王舎城を出発してクシナガラで入滅するまでの事情を記録した『マハーパリニッバーナ経』についてのお話です。『マハーパリニッバーナ経』は中村元訳の『ブッダ最後の旅』(岩波文庫)で有名な経典です。
今月の1シーンで紹介した「形あるものは滅びゆく。怠ることなく努めよ。」についてもお話されています。
「仏教入門」(CD10枚セット」の中の6番目のお話です。


CD法話

「仏教入門6 (12章 最後の旅路)」 講師 雲井 昭善 (大谷大学名誉教授)



雲井昭善先生がお釈迦さまの生涯・教えについて丁寧にお話された「仏教入門」(CD10枚セット)好評発売中です。

CD10枚セット

「仏教入門」 講師  雲井昭善 (大谷大学名誉教授)



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2012年01月01日

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金子みすゞ


山口県長門市仙崎が生んだ若き童謡詩人、金子みすゞ。
金子みすゞの詩は小学校の教科書に載り、子供たちに親しみ深く暗唱されています。
また、東日本大震災の時には「こだまでしょうか」がテレビで流れました。

みすゞが生まれ育った「仙崎」は、漁師町として栄え、鯨や魚に感謝して供養するという大変信仰深い土地柄でした。そして、みすゞは母や祖母と一緒にお寺にお参りしながら、仏さまを大切にした生活をしていました。

みすゞは生涯、512編もの童謡を書き残しました。みすゞの詩は、魚や動物、植物の命を人間の命と同じように表現しています。
その詩の心はやさしく、懐しいものが心の中に入ってきます。そして明るい世界が広がります。

「忘れていても、仏さま、
いつもみていてくださるの。
だから、私はそういうの、
ありがと、ありがと、仏さま。」
(すねいる伝声板)



フラッシュ動画について


1枚目
金子みすゞ
金子みすゞ

金子みすゞは明治36年(1903年)4月11日、三人兄弟の長女として生まれました。本名は「金子テル」といいます。
昭和5年(1930年)3月10日、26歳で亡くなりました。

写真提供・金子みすゞ著作保存会



2枚目
山口県長門市仙崎
山口県長門市仙崎

青海島の王子山公園から望む、みすゞが住んだ仙崎の町です。
仙崎は北長門海岸国定公園の中心に位置し、青海島を望み仙崎湾と深川湾に囲まれた町です。
仙崎は漁師町でした。現在でも魚の供養や鯨法会という仏教行事が色濃く残っている町です。



3枚目
「お仏壇」
「お仏壇」

金子家は、浄土真宗本願寺派 遍照寺の門徒でした。父を早く亡くしたみすゞは、
信仰深い母と祖母によって育てられました。
「お仏壇」という詩が残されていて、お内仏にお参りするみすゞの様子がほのぼのと表現されています。



4枚目
「お仏壇」
「お仏壇」

「朝と晩とに忘れずに、
私もお礼をあげるのよ。
そしてそのとき思うのよ、
いちんち忘れていたことを。

忘れていても、仏さま、
いつもみていてくださるの。
だから、私はそういうの、
ありがと、ありがと、仏さま。」


この詩は「お仏壇」の一部で、みすゞが仏さまを大切した家庭で育ったことが分かります。みすゞはお内仏(お仏壇)の花を生け替えたり、お仏飯をあげるのが日課であったといいます。「お礼をあげる」とは仏さまにお参りをすることです。

お内仏の前に座り手を合わせ「ありがと、ありがと、仏さま。」と、仏さまに感謝の気持ちを伝えていたみすゞの様子がよく伝わってくる詩です。


絵・上原結子(うえはら ゆいこ)
今月の写真の説明/文責・青森直樹




DVD「金子みすゞ 慈しみの詩」は、みすゞの生涯を辿りながら仙崎のみすゞ記念館などゆかりのロケ映像と、16編の詩をやさしさ溢れるタッチで描く上原結子の絵によって、詩に込められた「慈しみの心」を浄土真宗の視点から表現しました。

DVD作品
「金子みすゞ 慈しみの詩」
 「金子みすゞ 慈しみの詩」



みすゞと同じ故郷(長門市)の上山大峻先生(浄泉寺住職、龍谷大学名誉教授、元学長)は、仏教が根底にあるみすゞの詩を紹介しながら、「みすゞの生涯」や「浄土真宗の信仰深い土地がら仙崎」や「いのちは平等」であること、また「見えない力で生かされている」ことについてお話くださいました。

ダウンロード法話
上山大峻
「金子みすゞ 見えぬけれどもあるんだよ」 お話 上山大峻



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2011年12月01日

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お釈迦さま成道の地 ブダガヤ


今から約二千五百年前の12月8日、インドのブダガヤで「ゴータマ・シッダールタ」が、悪魔との戦いに打ち勝って悟りを開きました。12月8日には、シッダールタが悟りを開きブッダになられたことをお祝いする成道会(じょうどうえ)の行事が行われます。

悟りを開いた場所はインドのナイランジャーナ河(尼連禅河)のほとりのウルベーラ村。現在のブダガヤの大塔西側、菩提樹の下にある金剛法座の所といわれています。ここに座られ七日間の瞑想の後、「縁起の法」に目覚めてブッダとなられました。明けの明星が輝く12月8日、シッダールタが三十五歳の時です。

「ブッダ」という言葉は、悟りを開いた人・目覚めた者という意味です。ブッダとなられたシッダールタは、釈尊=釈迦とも呼ばれています。シッダールタが悟りを開いた瞬間、黄金の光が輝き、五色の光明が放たれたといわれます。




フラッシュ動画について


1枚目
ブダガヤの大塔
ブダガヤの大塔

シッダールタが悟りを開いたブダガヤには、大きな石を積み重ねた五十メートルを越す塔が現在建っています。
二千五百年前のブダガヤは修業に向いている静かな場所でした。多くの行者がこの地に集まり互いに「行」に励んでいました。ここにはナイランジャーナ河(尼連禅河)が流れ、堤には木々がおい茂り、行者がたたずむには格好の場所だったといいます。



2枚目
菩提樹と金剛法座
菩提樹と金剛法座

ブダガヤ大塔の西側に、菩提樹がそびえ、金剛法座(アショカ王が奉納した石の台座)があります。



3枚目
金剛法座(こんごうほうざ)
金剛法座(こんごうほうざ)

金剛法座と呼ばれているのは、あらゆる障害をも粉砕することを金剛石に譬えています。



4枚目
お釈迦さまの像
お釈迦さまの像

ブダガヤ大塔の四方には、黄金に輝く降魔成道(ごうまじょうどう)スタイルのお釈迦さまの像が安置されています。



今月の写真の説明/文責・青森直樹
参考資料/『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行





お釈迦さまの生涯の中で一番大切な意味を持つ成道。お釈迦さまが悟られた「縁起の法」について詳しくお話くださいました。
一分間の試聴ができますので、ぜひお聞きください。


CD法話
雲井昭善
「仏教入門4 (8章 成道の意義)」 講師 雲井昭善



この他にも、雲井昭善先生がお釈迦さまの生涯・教えについて丁寧にお話された「仏教入門」のCD10枚セットがあります。

CD10枚セット
「仏教入門」 講師  雲井昭善
「仏教入門」 講師  雲井昭善



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2011年11月08日

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河和田の唯円房(ゆいえんぼう)


茨城県水戸市河和田町に唯円房が開基と伝えられている報仏寺というお寺があり、「平次郎女房身代り名号略縁起」という寺宝があります。この寺宝によると唯円房は、親鸞聖人のお弟子になる前、北条平次郎則義(ほうじょうへいじろうのりよし)と名乗っていました。そして、平次郎に妻がいたことや、どういう性格だったのか記されています。

唯円房は親鸞聖人のお弟子で、『歎異抄』の著者としても知られています。




フラッシュ動画について


1枚目
報仏寺(唯円房の開基)
報仏寺(唯円房の開基)

茨城県水戸市河和田町に唯円房が開基とされる真宗大谷派の寺院、報仏寺があります。この報仏寺には唯円房(平次郎)の妻が親鸞聖人からいただいたと伝えられる名号が遺されています。

また報仏寺から700メートルほど離れたところに、唯円房の道場跡である道場池(どうじょういけ)という水戸市指定史跡もあります。



2枚目
唯円房
親鸞聖人と唯円房

左側で話をされているのが親鸞聖人。右側は親鸞聖人の言葉を真剣に聞いている若き唯円房です。生き生きと描かれています。(絵画・能 英樹 すねいる蔵)

唯円房が聖人の教えを聞き、「耳の底に留まる」言葉を書き記した書物を『歎異抄』といいます。



3枚目
『歎異抄』
『歎異抄』


「念仏者は、無碍の一道なり。そのいわれいかんとならば、信心の行者には、天神地祇も敬伏し、魔界外道も障碍することなし。罪悪も業報を感ずることあたわず、諸善もおよぶことなきゆえに、無碍の一道なりと云々」
(『歎異抄』第七条)

『歎異抄』の中でも力強い言葉の一節です。「念仏者は、無碍の一道なり。」は、今でも多くの人々に生きる力を与えている言葉です。



4枚目
DVD「無碍の大道」
DVD「無碍の大道」


この度、
DVD作品「無碍の大道」が完成しました。このDVDは、報仏寺に伝わる寺伝を元にした「袈裟斬りのお名号」というお説教を、浪曲師の酒井雲(さかいくも)が巡業先のお寺で聞き、感動して書きあげた平次郎(唯円房)の物語です。『歎異抄』第七条の「念仏者は無碍の一道」をテーマにしています。
また、唯円房のゆかりの地、茨城県水戸市河和田の報仏寺も紹介しています。

『歎異抄』の著者 唯円房(平次郎)とはどのような人物だったのか、この物語を見ると『歎異抄』がまた違った視点から味わえるようになるかもしれません。

画・小早川好古


今月の写真の説明/文責・青森直樹




新発売のDVD 「無碍の大道」は90秒の試写ができますので、ぜひご覧ください。
DVD「無碍の大道」
DVD「無碍の大道」



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2011年10月01日

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報恩講(ほうおんこう)


だんだんと涼しくなり親鸞聖人の報恩講の季節が近づいてきました。それぞれの家のお内仏(仏壇)を荘厳します。また、お寺の本堂でも、お仏具をお磨きし、美しく荘厳して報恩講をお勤めします。

報恩講は親鸞聖人の三十三回忌にあたり、本願寺第三代覚如上人はそのご遺徳を讃仰するために『報恩講私記』をつくられ、いとなまれました。以来、聖人のご命日の法要は報恩講としてお勤めしています。

親鸞聖人の恩徳に感謝して年に一度勤修される、浄土真宗で最も大切な行事です。



フラッシュ動画について


1枚目
鏡御影(かがみのごえい)
鏡御影(かがみのごえい)

鏡御影は親鸞聖人70歳頃のお姿です。鎌倉時代の一流の画家として名の高い藤原信実の子の専阿弥陀仏が写生されたもので、鏡に映った如く実写のようであることから「鏡御影」と呼ばれています。1310年(親鸞聖人が亡くなってから49年後)に、本願寺三代覚如上人によって修復されました。現在は西本願寺が所蔵し、国宝に指定されています。
上の鏡御影は小早川好古が謹写したものです。



2枚目
法然上人と親鸞聖人
法然上人と親鸞聖人(『御伝鈔』上巻 第五段「選択付属」)

右側で筆をもっているのが法然上人。左側が親鸞聖人です。
親鸞聖人33歳の時。師の法然上人から『選択本願念仏集』の書写を許されました。
法然上人から『選択本願念仏集』の題名と、「南無阿弥陀仏 往生の業は念仏を本と為す」、「釈綽空」の法名を書いてもらわれました。

後に親鸞聖人は『教行信証』(後序)に「これ専念正業の徳なり、これ決定往生の
徴なり。仍って悲喜の涙を抑えて由来の縁を註す。」と感動の出来事として記され
ました。



3枚目
念仏の教えを深くいただかれた親鸞聖人
念仏の教えを深くいただかれた親鸞聖人

90年の生涯を閉じる最後まで、「南無阿弥陀仏」のお念仏一筋に生きた姿勢は、
現代の私たちに生きる勇気を与えてくださいます。



4枚目
恩徳讃
恩徳讃(おんどくさん)

「如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も ほねをくだきても謝すべし」

これは親鸞聖人が八十五歳の時に作られた和讃(正像末和讃)の一首です。恩徳讃として親しまれています。真宗門徒は報恩講や仏法聴聞の集まりの最後に、恩徳讃を唱和します。
晩年の親鸞聖人の報恩の思いが込められていて、それに感動した多くの先達によって今に受け継がれてきました。


画・小早川好古
今月の写真の説明/文責・青森直樹




新作DVD「絵とき 親鸞伝絵 プラス 御伝記」(全五巻)は、報恩講で親鸞聖人を偲ぶ機会に本堂余間に掛けられる「御絵伝」の一つ一つを浪曲界の大御所、浪花家辰造・春野百合子の語りで見ていきます。
絵は5人の画家によって描かれ内容が充実し、迫力いっぱいの作品です。

真実を求め念仏の道を歩んだ親鸞聖人に、いささかでも直に接することができたらと、製作されたのが本作品です。報恩謝徳の一助となれば幸いです。



「1 生死流転(しょうじるてん)の巻」

「御絵伝」 第一段 第一図「青蓮門前」から 第四段 第五図「蓮位夢想」まで


「2 信心一味(しんじんいちみ)の巻」
「2 信心一味(しんじんいちみ)の巻」
「御絵伝」 第五段 第六図「選択付属」から第八段  第九図「定禅夢想」まで


「3 法難遠流(ほんなんおんる)の巻」
「3 法難遠流(ほんなんおんる)の巻」
「御絵伝」 第一段 第十図「念仏停止」から第一段 第十三図「親鸞配流」まで


「4 立教開宗(りっきょうかいしゅう)の巻」
「4 立教開宗(りっきょうかいしゅう)の巻」
「御絵伝」 第一段 第十四図「越後巡錫」から 第三段 第十五図「弁円済度」まで


「5 洪恩無辺(こうおんむへん)の巻」
「5 洪恩無辺(こうおんむへん)の巻」
「御絵伝」 第四段 第十六図「箱根示現」から第七段 第二十図「本廟創立」まで



恩徳讃を収録したCDです。

CD 「讃仏歌1集」
CD 「讃仏歌1集」



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2011年09月01日

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彼岸会(ひがんえ)


「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、秋の彼岸を迎えると厳しい暑さも和らぎ、秋の涼しい風が吹くようになります。

9月は秋季彼岸会です。秋分の日(9月23日)を中日として前後3日、計7日の間に行われます。
彼岸会にはお墓やお寺に多くの人がお参りをします。慌ただしい生活の中、亡き人を縁とし、仏法によって自分の生き方を見つめ直す大切な機会です。



フラッシュ動画について


1枚目
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)

秋になると見かける曼珠沙華。
一般には彼岸花(ひがんばな)と呼ばれています。



2枚目
彼岸
彼岸(ひがん)

「彼岸」とは季節をあらわす言葉ではなく、元は到彼岸(とうひがん)、インドの言語でパーラミター(波羅蜜多)という言葉に由来します。
到彼岸とは、私達が生活する現実の世界(此岸)からさとりの世界(彼岸)へ渡ることをいいます。



3枚目
此岸(しがん)
此岸(しがん)

「此岸」とは、いま私たちが生きている社会です。

テレビ・パソコン・携帯、私たちの日常はそうしたものに取り囲まれ、慌ただしく過ぎていきます。そして「私が」「私が」とお互いに我を張り合い、時には争うこともあります。
悩み・迷いの多い此岸に生きる私たちは、彼岸会を迎えて立ち止まり、自分と向き合うことが必要ではないでしょうか。



4枚目
手を合わす人々
手を合わす人々

お彼岸では、遠近より集まり亡き人も偲びます。
亡き人を偲ぶ時、喜びや悲しみのつまったその生涯が、尊くかけがいのないものと知らされます。

手を合わす機会が少なくなった時代。
彼岸会は、深く私自身を見つめ、子や孫たちと先祖のことを話す大切な機会です。


画・山口きちお
今月の写真の説明/文責・青森直樹




「彼岸会」の行事をテーマにしたダウンロード法話です。
法話は試聴ができますので、ぜひお聞きください。


ダウンロード法話
「彼岸の浄土」 伊奈教雄
「彼岸の浄土」 伊奈 教雄


ダウンロード法話
「彼岸会」 灘本愛慈
「彼岸会」 灘本 愛慈


ダウンロード法話
「模範法話2集」 雑賀正晃
「模範法話2集」 雑賀 正晃


ダウンロード法話
「彼岸の浄土」 大野薫
「彼岸の浄土」 大野 薫



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2011年08月01日

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施餓鬼会(せがきえ)


お盆は「施餓鬼会(せがきえ)」ともいいます。この「施餓鬼会」とは、餓鬼道に堕ちて苦しむ餓鬼に、食べ物を施して供養するという意味です。

この「餓鬼」の姿は、源信僧都が自らの深い宗教体験を記した『往生要集』に明確に記されています。「餓鬼」は食べ物を求め、常に飢えに苦しんでいます。手足が痩せこけ、お腹だけが大きく突き出て異様な姿をしています。
この「餓鬼」は、さらにさらにという貪(むさぼ)りの心によってつくり出されます。そして、いつまでたっても満たされない心で生きる者を「餓鬼」と呼ぶのです。

こんな恐ろしい「餓鬼」がどこかにいるのかと、私たちには関係がないと思うかもしれません。そうでなく、知らないうちに自分が「餓鬼」になっていることを気づかせようと、『往生要集』に記されました。



フラッシュ動画について


1枚目
钁身餓鬼(かくしんがき)
钁身餓鬼(かくしんがき)

この餓鬼は腹から火を吹き、苦しさのために四つ這いになっています。手や足はカマキリのように細く、身体の大きさは、人の二倍もあります。顔はありますが、火を吹く口が大きくあるだけで目も鼻もありません。

誰がこの餓鬼の世界に堕ちるのでしょうか。財産を蓄えるためにみだりに動物を殺した者です。



2枚目
食水餓鬼(じきすいがき)
食水餓鬼(じきすいがき)

この餓鬼は、髪の毛が長く、ぼうぼうと垂れ下がっているので目が見えません。飢えと渇きのために身が焼けそうになるのですが、どうしても水が飲めないのです。
人が川から上がった時の、水滴を吸い取ってやっと渇きをまぬがれるのです。

昔、酒に水を混ぜて売り、不正に利益を得た者の姿です。



3枚目
け望餓鬼(けもうがき) けは忄と希
け望餓鬼(けもうがき)  けは忄と希

餓鬼の腹が太鼓の様に腫れて、手足は痩せ細り、何ともあさましい姿が描き出されています。屍を掘り出してその肉を食べているところです。

他人の不幸をあざけ笑ったり、他人をだました者の変わり果てた姿です。



4枚目
餓鬼の姿を通して浄土を願う
餓鬼の姿を通して浄土を願う

日常生活で、もっともっとという貪(むさぼ)りの心に振り回され、知らないうちに愚かな生き方になってしまっています。そこで仏法を聞いて眼を覚ませと、「餓鬼」の姿を通して人間のあさましさが、源信僧都の『往生要集』に書かれています。


絵画・小早川好古
今月の写真の説明 文責・青森直樹




 「DVD くもの糸」は、芥川龍之介の原作に、宮地廓慧が仏教の立場から続編を書きたしたものです。
カンダタが、地獄に降りたお釈迦さまに導かれ、浄土に救われる様子を描いています。地獄に堕ちたカンダタの苦しみを自分自身に置き換えて見ると、より深く「くもの糸」を味わえます。
お盆の行事にご覧になってはいかがでしょうか。

DVD 「くもの糸」 
DVD 「くもの糸」 好評発売中



新発売の
DVD 絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記」「3 法難遠流の巻」は90秒の試写ができますので、ぜひご覧ください。

DVD 絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記」「3 法難遠流の巻」
DVD 絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記」「3 法難遠流の巻」



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2011年07月01日

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お盆


お盆の行事は『盂蘭盆経(うらぼんきょう)』というお経に由来しています。このお経には、お釈迦さまのお弟子の目連尊者(もくれんそんじゃ)と餓鬼道に堕ちた母の物語が説かれています。
『盂蘭盆経』の教えが、祖先崇拝の儀礼を結びついてお盆の行事になったとされています。こうして※安居(あんご)の終わった七月十五日に関連して、旧暦の七月や新暦の八月に、各地でお盆の行事が大切に行われてきました。

※安居とは、インドでは雨期にあたる4月から7月まで間、僧侶が外での修行をやめて建物や洞窟に集まって修行する期間のことです。



フラッシュ動画について


1枚目
亡き母を案じる目連尊者
亡き母を案じる目連尊者

目連尊者はどこまでも見渡せる神通力をもっていました。その目連尊者が、ふと亡くなった両親の事を思い、神通力を使って天上界から地獄まで見渡して両親を捜しました。なんとそこには餓鬼道に堕ちて骨と皮になり、お腹だけが突き出た母の姿がありました。
この餓鬼道という所は、お腹を空かせた者が住み、どれだけ食べても満足しない貪(むさぼ)りの世界です。



2枚目
餓鬼の世界に行く目連尊者
餓鬼の世界に行く目連尊者

目連尊者は、神通力で母をなんとか救いたいと思いました。
そして、はるか餓鬼の世界へと飛んでいきました。



3枚目
母に食物を差し出す
母に食物を差し出す

餓鬼の世界に着いた目連尊者は、鉢に一杯の食物を差し出しました。母は食物を口へ運ぼうとすると、急に炎を上げて燃え上がりました。目連尊者は神通力の限りを尽くしてその火を消し、なんとか母に食物を差し出そうとするのですが、何度やっても鉢は炎に変わってしまうのでした。



4枚目
お釈迦さまに教えを請う
お釈迦さまに教えを請う

そして、どうすることもできない目連尊者は、お釈迦さまに教えを請うたのです。
お釈迦さまは「安居が終わった七月十五日に、清らかな席を設けて食物を供養し、盂蘭盆会(うらぼんえ)を営みなさい。そして、その供物は僧侶だけに対するものと思わず、すべての人々、そして父母、祖父母や先祖に、今の自分があることの感謝を込めて供養しなさい。」と教えられたのです。
目連尊者はその教えの通りに実践すると、母は餓鬼道の苦しみから救われることができたということです。

このようにお盆は、祖先を偲ぶ行事として今に伝わっています。


絵画 小早川好古
今月の写真の説明 文責・青森直樹





お盆についてのCD法話
間野 大雄 『お盆』

CD 『お盆』  間野 大雄 


新発売
DVD 絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記」「2 信心一味の巻」

DVD 絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記」「2 信心一味の巻」


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2011年06月01日

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転法輪(てんぽうりん)


お釈迦さまが教えを説くことを「転法輪(てんぽうりん)」といいます。
「転法輪」とは、「法(ダルマ)の輪(チャクラ)を転がす」という意味で、お釈迦さまの説いた教えが人から人へと弘まることを、車輪のように進むことに譬えたものです。だから、サルナートで、お釈迦さまが初めて法を説いたことを「初転法輪(しょてんぽうりん)」といいます。

インド各地に残る仏教遺跡の彫刻にはこの法輪が描かれています。法輪は仏教を象徴する車輪形の紋章として表現されるようになりました。



フラッシュ動画について


1枚目
アショカピラーの法輪(サルナート考古博物館・前3世紀)
アショカピラーの法輪(サルナート考古博物館・前3世紀)
アショカピラーは、マウリヤ朝代3代のアショーカ王が全インドを統一したあと、仏教の聖地などに仏教の教えでインドを統治することを帰して建てた石柱です。石柱には背中あわせに座る四頭のライオンがあり、その足元に法輪が刻まれています。
インド国旗にはサフラン色・白・緑の上下三色の図柄の中央に、このアショカピラーの法輪が描かれています。



2枚目
アショカピラー頭部(サルナート考古博物館・前3世紀)
アショカピラー頭部(サルナート考古博物館・前3世紀)
アショカピラーの生産地はベナレス西南50kmのミザプールです。材質は砂岩で、それを直径約2m、長さ約14mの円柱にカットして磨き上げ、その円柱の上に乗せたものがこの像です。ライオンが四頭四方に向かって座っています。この彫刻がインド国家の象徴として紙幣などのデザインに使われています。



3枚目
法輪(アマラヴァーティ考古博物館・2世紀)
法輪(アマラヴァーティ考古博物館・2世紀)
「転法輪」はダルマチャクラといいます。法輪を転ずるとはお釈迦さまが自ら悟った真理、「法」を人々に説くことをいいいます。サルナートで最初にその法を説いた所であるから「初転法輪」といわれるようになりました。
お釈迦さまは涅槃までの45年間、各地で法を転じました。初期の彫刻では、そのお釈迦さまの姿を法輪で表しています。



4枚目
転法輪のレリーフ
転法輪のレリーフ(アマラヴァーティ考古博物館・2世紀)
左の彫刻にはお釈迦さまの説いた教えを讃嘆する人々が描かれています。
写真の中央の上にある車輪が「法輪」で、それを取り囲むように人々が法輪(お釈迦さま)に礼拝しています。
すねいるの商標マークは、この転法輪のレリーフから作成したもので、「仏教弘通の縁の下の力持ちになろう」という決意が込められています。


参考資料/『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行
今月の写真の説明/文責・青森直樹




ダウンロード法話を始めました。
「いつでも・どこでも・だれにでも・時・場所」を選ばず、思いのままに、何度でも繰り返してお聞きください。

すねいるダウンロード法話 
ダウンロード法話 「仏教のお話し ~生老病死の法話~」



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2011年05月01日

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法緑浪曲 絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記」


この度、親鸞聖人750回忌を記念して製作したDVD作品、絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記 1生死流転の巻」が完成しました。全五巻のうちの第一巻目になります。
このDVD作品の見どころは、親鸞の生涯を描いた『親鸞伝絵』を拠り所に、すねいるオリジナル絵画と浪花家辰造、春野百合子の浪曲界を代表する二人の掛合いで聖人の生涯を絵ときします。

全五巻のうち、この作品は聖人の誕生から始まり、「御絵伝」第一段第一図の「青蓮門前」から第四段第五図「蓮位夢想」まで絵ときします。また「御絵伝」に描かれていない「磯長の夢告」「六角参籠」などの御伝記を加え、若き親鸞の厳しい求道や苦悩を演出しました。どうぞ、今までになかった浪曲で『親鸞伝絵』をお楽しみください。



フラッシュ動画について


一枚目
『親鸞伝絵』
『親鸞伝絵』
『親鸞伝絵』は、聖人のご生涯を描いた絵巻物です。本願寺第三代の覚如上人が撰述されました。多くのご門徒がご覧いただけるようにと、詞書(文章)と絵は別々に分けられ、それぞれ詞書の部分を『御伝鈔』、絵を集め掛幅仕立てにしたものを「御絵伝」と呼ばれ、流布するようになりました。

この絵は「御絵伝」第一段 第二図 「得度剃髪」の場面です。親鸞聖人(松若麿)9歳の時。青蓮院仏殿にて、得度受式の様子です。法名は範宴と名付けられました。松若麿のまわりに紙燭をかざす僧侶がいて、儀式は夜であったことがわかります。

絵画・橘 昭信




二枚目
浪花家 辰造
浪花家 辰造(なにわや たつぞう)
「絵ときを浪曲で」と不謹慎だと思われた方もおられたようです。しかし、ここで一言申上げたいことは、世間で言う義理人情の浪曲と異るということであります。即ち、ピリッとした一味の法味があるということで、「教化」のために構成し当社独自の創造による浪曲で、これを「法緑浪曲」と名付けました。
浄土真宗では、節談説教という伝統の語りがありますが、浪曲もそれにもまさる語りになっています。迫力ある音声(おんじょう)にきっと感銘を受けられるでしょう。

●三代目 浪花家 辰造
本名 鈴木一郎
大正七年二月六日生まれ
群馬県新田市出身
浪花家辰円に入門。その後、大阪で修行をしてから名古屋で二代目早川勝之助の弟子になり、三代目早川勝之助を継ぐ。その後、三代目浪花家辰造を襲名。
昭和六十三年五月二十九日没。



三枚目
春野 百合子
春野 百合子(はるの ゆりこ)
●二代目 春野 百合子
本名 佐伯 昌
昭和二年三月十八日生まれ
大阪府大阪市北区出身
父が二代目吉田奈良丸。母が初代春野百合子。母が亡くなった後、父の勧めで女流浪曲家の道に入る。昭和三十三年に二代目春野百合子と名付け襲名。



四枚目
若き親鸞聖人の苦悩
若き親鸞聖人の苦悩
厳しい仏道を歩み、悩みに悩まれた若き親鸞。絵とき『親鸞伝絵プラス御伝記』「1生死流転の巻」は、その心情を浪曲によって見事に演出したDVD作品です。

絵画・金谷武勇



今月の写真の説明/文責・青森直樹



DVD 絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記」「1生死流転の巻」は90秒の試写ができますので、ぜひご覧ください。
DVD 絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記」「1生死流転の巻」
DVD 絵とき「親鸞伝絵プラス御伝記」「1生死流転の巻」

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2011年04月01日

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四門出遊(しもんしゅつゆう)


お釈迦さまは今から約二千五百年前、インドの釈迦族が暮らしていた、カピラ城の王子として生まれました。名前は「ゴータマ・シッダールタ」と名付けられました。宮殿に住み、そして何ひとつ不自由なく暮らしていました。

ある日、シッダールタは宮殿の四つの門から町に出かけます。東門では老人を、南門では病人を、西門では死人を、北門では沙門を見かけました。ここでシッダールタは、「生・老・病・死」という四つの苦しみに出会ったのです。
これらの苦悩を越える道を求め、王子の位を棄て城を出ました。二十九歳の時のことでした。



フラッシュ動画について



一枚目
カピラ城の生活
カピラ城の生活(ニューデリー国立博物館・ナーガルジュナ・コンダ出土・三世紀)
シッダールタがカピラ城の宮殿で優雅な生活を送っているところを描いています。
シッダールタを女性たちが取巻き、音楽を奏でている場面です。



二枚目
「生・老・病・死」
「生・老・病・死」ついて釈尊は後に、
『阿含経』の中で弟子たちに次のように語っています。

「私自身、老いるもの・病むもの・死ぬものであり、老いること・病むこと・死ぬことを避けられぬ身でありながら、他人の老い・病い・死を見て、あざけったり厭ったりすべきであろうか。これは正しいことではない。
私はこのように考えて、青春に対する空しい誇りと健康に対する空しい誇りを生存に対する空しい誇りとをすべて棄てた。」



三枚目
四門出遊 西門の死者
四門出遊 西門の死者(ナーガルジュナ・コンダ考古博物館・同出土・三世紀)
シッダールタがカピラ城から出る、四門出遊(しもんしゅつゆう)を描いています。
画面中央には西の門が、その右にいましもお城を出るシッダールタが馬に乗って描かれ、左に死人が横たわっています。



四枚目
シッダールタの出城
シッダールタの出城
「生・老・病・死」に悩んだシッダールタは、ついに真理を求め、出家を決意して旅に出ました。



画・松浦莫章
参考資料/『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行
今月の写真の説明/文責・青森直樹



「生・老・病・死」をテーマしたCD法話です

法話は試聴ができますので、ぜひお聞きください。

「生」についてのCD法話
近藤辰雄
「生きるということ」近藤辰雄

「老」についてのCD法話
伊奈教雄
「老いの自覚」伊奈教雄

「病」についてのCD法話
鈴木章子
「ガンでも笑っていたお母さん」鈴木章子

「死」についてのCD法話
武内洞達
「死なねばならぬ 生きねばならぬ」武内洞達



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2011年03月01日

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彼岸会(ひがんえ)


「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、春の彼岸を迎える頃になると厳しい冬が過ぎて暖かい日が続き、花の咲く春がやってきます。

3月は春季彼岸会です。春分の日(3月21日)を中日として前後3日、計7日の間に行われます。
彼岸会にはお墓やお寺に多くの人がお参りをします。慌ただしい生活の中、亡き人を縁とし、仏法によって自分の生き方を見つめ直す大切な機会です。



フラッシュ動画について


一枚目
春の風景
春の風景
お彼岸を過ぎると、やがて桜が咲き、春の季節を迎えます。
「彼岸」とは季節をあらわす言葉ではなく、元は到彼岸(とうひがん)、
古代インドの言語でパーラミター(波羅蜜多)という言葉に由来します。
到彼岸とは、私達が生活する現実の世界(此岸)からさとりの世界(彼岸)
へ渡ることをいいます。



二枚目
お寺に訪れる人々
お寺に訪れる人々
お彼岸では、遠近より集まり亡き人を偲びます。



三枚目
お墓参りする親子
お墓参りする親子
お墓の掃除をし、線香や仏花、お供え物をします。



四枚目
手を合わす人々
手を合わす人々
手を合わす機会が少なくなった時代。
彼岸会は子や孫たちと先祖のことを話す大切な機会です。



画・山口きちお
今月の写真の説明/文責・青森直樹



「彼岸会」の行事に最適なCD法話です。
CD法話「彼岸の浄土」伊奈教雄
CD法話
「彼岸の浄土」伊奈教雄 好評発売中

CD法話「彼岸会」灘本愛慈
CD
法話「彼岸会」灘本愛慈 好評発売中



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2011年02月01日

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涅槃会(ねはんえ)


2月15日には、涅槃会が行われます。
お釈迦さまが80歳になった時、お弟子のアーナンダと共にインドのラジギールにある王舎城を出発して、生まれ故郷のカピラ城に向かう旅に出ました。パーヴァー村に入られたお釈迦さまは、鍛冶職人のチュンダの供養した料理がもとで食中毒になり衰弱します。余命いくばくもないことを感じたお釈迦さまは、それでも旅の途中で立ち寄った村の人々に教え説くことをやめませんでした。
お釈迦さまはクシナガラまで来ると、アーナンダに向かって沙羅の樹のあいだに床を用意させ、頭を北に、顔を西に向けて横たわりました。お釈迦さまは悲しみくれるアーナンダを呼びよせ、「さあ比丘たちよ、今こそおまえたちに告げよう。形あるものは滅びゆく。怠ることなく努めよ。」(『マハーパリニッバーナスッタンタ』)と最後の言葉を遺し、涅槃に入りました。お釈迦さまが入滅されたことを、「涅槃(ねはん)」といいます。2月15日のことだったといいます。



フラッシュ動画について


一枚目
涅槃堂
涅槃堂
クシナガラの「マタ・クンワール・カ・コット」遺跡の中にある涅槃堂です。
その涅槃堂の前には沙羅樹(サーラジュ)があります。お釈迦さまが涅槃の時、沙羅樹と沙羅樹の間に休まれたのでそれ以降、沙羅双樹と呼ばれるようになりました。
涅槃堂はビルマの仏教徒によって建てられました。その後1956年にインド政府が現在のように改修しました。それより先、1911年、この涅槃堂のうしろの塔跡から、この地がお釈迦さまが入滅された地であると刻印された銅板が発見されました。だからここがお釈迦さまの四大聖地のうちの「涅槃の地」であったことが証明されたのです。
[写真 久保雅志]



二枚目
涅槃像(涅槃堂内部)
涅槃像(涅槃堂内部)
この涅槃堂に安置されているお釈迦さまの涅槃像は、5世紀頃に一度安置されました。しかし、イスラム教徒のインド侵略の際、破壊から逃れるために信者が地中深く埋めました。それが1876年に発見、修復され、こうして再び安置されたのです。長さ6メートル18センチもある大きな涅槃像です。
[写真 久保雅志]



三枚目
お釈迦さまの涅槃(サールナート考古博物館 蔵・5世紀頃)
お釈迦さまの涅槃(サールナート考古博物館 蔵・5世紀頃 八相図の一部)
お弟子たちがお釈迦さまの涅槃を見送る場面の彫刻です。
お弟子たちが悲しみのあまり両手をあげてのたうちまわったといわれます。



四枚目
アーナンダの悲しみ(スリランカ・ポロンナルワ遺跡)
アーナンダの悲しみ(スリランカ・ポロンナルワ遺跡)
その後、お釈迦さまの教えはインドの南にあるスリランカに伝わりました。
スリランカのボロンナルワ遺跡のガルビハラには、アーナンダがお釈迦さまの涅槃を悲しんでいる様子を岩石に彫った彫刻があります。
阿難立像は高さ7メートル。お釈迦さまの涅槃像は14メートルもあります。



今月の写真の説明/文責・青森直樹
参考資料/『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行



釈尊の生涯を辿りつつ、その教えと経典、教団の発展・伝播を語りながら、現代における仏教の役割を述べたCD。
仏教入門
「CD仏教入門」好評発売中



お釈迦さまが入滅後、お釈迦さまの教えを後の世に遺すために、経典の編纂がアーナンダなどの弟子たちによって行われました。
「我聞きたまえき、かくのごとき…」から始まる『大無量寿経』も、アーナンダがお釈迦さまから聞いた教えを記したものです。親鸞聖人は、この『大無量寿経』を浄土三部経の一つとして大切にされました。
「CD 大無量寿経に遇う」「CD 大無量寿経 三毒・五悪段」好評発売中です。

CD 大無量寿経に遇う
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CD 大無量寿経 三毒・五悪段
CD 大無量寿経 三毒・五悪段」 好評発売中



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2011年01月01日

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聖親鸞(せいしんらん)


お数珠つまぐり立ちませる すみ染ごろもの比丘なれど
仏の国より還りたまいて 真実信心すすめしむ
愚禿(ぐとく)を名のる聖親鸞 われらが心のみおやなり

眉毛りりしきおん姿 きよらな眸(ひとみ)あきらかに
うつし世の闇 見とおして 万機普益(ばんきふやく)の法をとく
愚禿(ぐとく)を名のる聖親鸞 われらが永久の寄辺なり


作詞 久保秀導・作曲 平野佳三


あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
おかげさまで「すねいる教材研究社」は今年で、57周年を迎えました。そして、親鸞聖人750回忌がいよいよ勤まります。
上の讃歌は「聖親鸞(せいしんらん)」という題名です。この「聖親鸞」は、すねいる教材研究社の久保秀導会長が、「鏡御影」に対峙した時の感動を讃歌にしたものです。
「鏡御影」は親鸞聖人の在世中に描かれ、鏡に写したごとく容姿を伝えていることから、「鏡御影」と呼ばれています。顔をよく見ると、はりのある額、りりしい眉毛、鋭い眼光をしていて、愚禿を名のった親鸞聖人の厳しい求道の姿勢が伝わってきます。

「聖親鸞」は「
CD 讃仏歌3集」に収録していますので、法要や仏事などで歌っていただけたれば幸いです。



フラッシュ動画について


一枚目
鏡御影(かがみのごえい)
鏡御影(かがみのごえい)
「お数珠つまぐり立ちませる すみ染ごろもの比丘なれど…」
鏡御影(かがみのごえい)は親鸞聖人70歳頃のお姿です。鎌倉時代の一流の画家として名の高い藤原信実子の専阿弥陀仏が写生されたもので、鏡に映った如く生写しであることから「鏡御影」と呼ばれています。1310年(親鸞聖人が亡くなってから48年後)に、本願寺三代覚如上人によって修復されました。現在は西本願寺が所蔵し、国宝に指定されています。
上の鏡御影の絵は金谷武勇が書写したものです。
[絵 金谷武勇]



二枚目
法然上人と親鸞聖人(『御伝鈔』上巻 第五段「選択付属」)
法然上人と親鸞聖人(『御伝鈔』上巻 第五段「選択付属」)
親鸞聖人33歳の時。師の法然上人から『選択本願念仏集』の書写を許されました。左側で『選択本願念仏集』を手渡しているのが法然上人。右側でそれを受け取ろうしているのが親鸞聖人です。
聖人が写し終わり、法然上人から『選択本願念仏集』の題名と、「南無阿弥陀仏 往生の業は念仏を本と為す」、「釈綽空」の法名を書いてもらわれました。
[絵 小早川好古]



三枚目
正信偈
正信偈
真宗の門徒が毎日のお勤めに唱和する正信偈。
『教行信証』行巻末尾にある7言120句に、親鸞聖人の思いが込められています。
正信偈を学ぶのに最適な「
CD 正信偈講話」がありますので、ぜひお聞きください。
[絵 小早川好古]



四枚目
愚禿(ぐとく)を名のる聖親鸞 われらが心のみおやなり
愚禿(ぐとく)を名のる聖親鸞 われらが心のみおやなり
愚禿を名のった親鸞聖人。90年の生涯を閉じる最後まで、自分の悩み苦しみをごまかさず、仏教を真っ正面に向き合って生きた姿勢は、現代を生きる苦悩する私たちと同じ悩みを共有しています。
[絵 小早川好古]


今月の写真の説明/文責・青森直樹



「聖親鸞」はCD「讃仏歌3集」に収録しています。
讃仏歌3集
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2010年12月01日

トップページのフラッシュ動画
お釈迦さま成道の地 ブダガヤ


今から約二千五百年前の12月8日、インドのブダガヤで「ゴータマ・シッダールタ」が、悪魔との戦いに打ち勝って悟りを開きました。
12月8日には、シッダールタが悟りを開きブッダ=仏教になられたことをお祝いする成道会(じょうどうえ)の行事が行われます。

悟りを開いた場所はインドのナイランジャーナ河(尼連禅河)のほとりのウルベーラ村。現在のブダガヤの大塔西側、菩提樹の下にある金剛法座の所といわれています。ここに座られ七日間の瞑想の後、「縁起の法」に目覚めてブッダとなられました。明けの明星が輝く12月8日、シッダールタが三十五歳の時です。
「ブッダ」という言葉は、悟りを開いた人・目覚めた者という意味です。ブッダとなられたシッダールタは、釈尊=釈迦とも呼ばれています。シッダールタが悟りを開いた瞬間、黄金の光が輝き、五色の光明が放たれたといわれます。



フラッシュ動画について

枚目
ブダガヤの大塔
ブダガヤの大塔
シッダールタが悟りを開いたブダガヤには、大きな石を積み重ねた
五十メートルを越す塔が現在建っています。
二千五百年前のブダガヤは修業に向いている静かな場所でした。多くの行者がこの地に集まり互いに「行」に励んでいました。ここにはナイランジャーナ河(尼連禅河)が流れ、堤には木々がおい茂り、行者がたたずむには格好の場所だったといいます。



枚目
お釈迦さまの像
お釈迦さまの像
ブダガヤ大塔の西側に、黄金に輝く降魔成道(ごうまじょうどう)スタイルのお釈迦さまの像が安置されています。



枚目
仏教徒
仏教徒(左の写真)
お釈迦さまの像(
枚目の写真)の下には菩提樹がそびえ、「金剛法座」(アショカ王が奉納した石の台座)があります。その周辺には各国から訪れた仏教徒が一日中礼拝、読経し、あるいは瞑想して偲んでいます。

金剛法座(右の写真)
「金剛法座」と呼ばれているのは、あらゆる障害をも粉砕することを金剛石に譬えています。



枚目
ブダガヤの精舎(サンチー南門 紀元前3世紀創設)
ブダガヤの精舎(サンチー南門 紀元前3世紀創設)
この写真はサンチーの門の彫刻で、ブダガヤの大塔を表したものです。
写真の上部に菩提樹、その下の建物がブダガヤの大塔です。
〔キーワード ゴータマ・シッダールタ、お釈迦さま、釈尊、釈迦〕



今月の写真の説明/文責・青森直樹
参考資料/『お釈迦さまの地 インド』 文・写真 久保尚志 すねいる発行




「DVD みずうみの光」はジャータカ物語のお話で、お釈迦さま前世の物語です。
お釈迦さまの教えである、「いつも正しくものを見ること(正見)」をテーマにした、子供から大人まで幅広く楽しめる作品です。

DVD みずうみの光
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2010年11月01日

トップページのフラッシュ動画
歎異抄(たんにしょう)

親鸞聖人が亡くなっておよそ20年後、関東の門弟の間で、親鸞聖人の教えとは異なる教義が主張される事態が起こりました。
聖人の弟子である唯円は、それらの異義が聖人の教えを背くものであると歎きます。そして、唯円は聖人から直接聞いた教えを『歎異抄』に書き記しました。
私たちはこの『歎異抄』を通して、聖人の言葉に触れることができます。

この度、DVD作品「歎異抄 ~われ価値ある日々に生きる~」が完成しました。この作品の見所は、新潟と関東御旧跡寺院のご協力により、親鸞聖人のお木像六体を紹介し、現代を生きる私たちに対して、聖人自ら語っているように演出しました。
また、日頃めったに見られない比叡山延暦寺の横川恵心院の阿弥陀如来像も紹介しています。



フラッシュ動画について


一枚目
親鸞聖人
親鸞聖人
「弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて、往生をばとぐるなりと信じて念仏もうさんとおもいたつこころのおこるとき、すなわち摂取不捨の利益にあずけしめたまうなり。」
両目のキラッと光る眼差しに注目です。
[原画作成 能英樹]



二枚目
歎異抄
歎異抄
『歎異抄』の原本はまだ発見されていません。現在読まれている『歎異抄』の一番古いものは、西本願寺所蔵の蓮如上人の書写本です。
上の
『歎異抄』第一章はすねいるオリジナル版です。



三枚目
親鸞聖人と唯円
親鸞聖人と唯円
左側で話をされているのが親鸞聖人。右側は親鸞聖人の言葉を真剣に聞いている唯円です。生き生きと描かれています。
『歎異抄』は、唯円が聖人の教えを聞き、耳の底に留まる言葉を書き記した書物です。
[原画作成 能英樹]



四枚目
難度海を度する大船
難度海を度する大船
「難思の弘誓は難度海を度する大船」
親鸞聖人の主著である『教行信証』はこの言葉から始まります。
そして、親鸞聖人は阿弥陀如来の誓願を、私たちを乗せて、生死の大海から浄土へ渡す大きな船に譬えられました。

生死の苦海ほとりなし
ひさしくしずめるわれらをば
弥陀弘誓のふねのみぞ
のせてかならずわたしける
『高僧和讃』龍樹菩薩讃

[原画作成 京田信太郎]



今月の写真の説明/文責・青森直樹


DVD『歎異抄Ⅰ』では、第一章に馴染んでいただけるよう原文を繰返し繰返し味わいます。「誓願・往生・摂取不捨」などの重要な用語をイラストによってわかり易く解説しています。
また、第二章、第三章、後序も解説しています。本編は四話構成で、それぞれ15分程ですので学習会に最適です。
このDVDで親鸞聖人の語録である『歎異抄』を身近に感じてください。

DVD「歎異抄Ⅱ」 新発売
DVD「
歎異抄Ⅰ」 新発売

DVD「歎異抄Ⅱ」 新発売
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歎異抄Ⅱ」 新発売


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